先日、警備室でスマホを充電している時、ある警備員の会話を思い出しました。警備室でスマホを充電するのはオーナーの施設の電気を盗んでいるのと同じではないか、と。普段施設で勤務していて警備室で休憩中にスマホの充電して罪悪感を感じた事はありますか。
備品の使用を許可されている事
当時、スマホを持っている警備員が増えてきている頃に休憩室で、タコ足配線にするほど充電をしている状態を見たある年配の警備員が
「みんな自由に充電しているけど、ここの施設内の電気を勝手に使用してもいいの?」
誰に行ったわけでもなく、独り言に近い感じで発した言葉だったので、みな聞こえてはいましたがそのまま聞き流していた気がします。
まあ、幅の広い解釈をすれば会社と勤務のやり取りをスマホでしていたので、「業務上必要な事」として契約内の許可されたものとして充電は問題ない、と言えるかもしれません。
商業施設などで一般のお客様が、許可されていない場所で勝手にコンセントを使用して充電していることがありますが、この警備員はこういった問題を警備室の状況に当てはめていったのだと思います。
この発言をした年配の警備員も、そこまで強く言っていたわけではないのでそれ以上大きな問題になる事もありませんでした。
そこで働く者が、業務上必要である場合クライアントの許可があれば使用できるものがあります。
備品や電気など許可が無くてもいつの間にか当然のように使用しているものは、意外と身の回りにたくさんあります。
休憩中に使用するさまざまな備品
休憩室で休む時に、部屋の照明の使用をクライアントにいちいち許可を取るでしょうか、そしてその使用した電気を「勝手に使用した」と訴える従業員はいるでしょうか。
勤務をするうえで、業務上必要である場合は過度な使用でない限りは許可されていると思います。
部屋の電気や、トイレの使用後に流した水、警備室内にあるコピー用紙や文具類など、使用許可の確認はしていませんがみな普通に利用しています。
この延長線上でスマホの充電も当たり前のようにしていませんでしょうか。
この警備員はその当たり前のことを無視して「勝手に使用した」と言ったのです。
かなり無茶な話だと思います。
だからこそ皆半分無視したのかもしれませんね。
もともと少しひねくれた性格の警備委員だったので
「ああ、また言っているよ」
位にしか思っていなかったのかもしれません。
しかも本人の言葉を返すなら、この警備員も休憩中に同じような「勝手な使用」をしているのです。
自分はそんなことはしないアピールだったが
この年配の警備員は、待機時間中に必ずテレビを見ます。
警備室の休憩室のエリアにテレビが置いてあって、緊急時に見られるようになっています。
緊急時というのはそうそうあるものではないので、もっぱらこのテレビは休憩中の隊員の視聴に使われています。
そしてこの警備員が一番視聴していると思われます。
スマホの使用が営業所とのやり取りにも利用されているのである意味必要なものですが、テレビこそ業務に一切関係ありません。
彼が自分で言い放った言葉は、むしろ彼自身が一番正す必要があるのです。
そんなブーメラン状態である事はその時、誰も指摘しませんでしたがそれ以前に恐らく彼は皆がスマホを使用している事に対しての妬みだったのでは思っていました。
自分はガラケーでスマホほど充電を必要としない、という優位的状況から嫌味を言いたかっただけなんだと。
そうでないと、自分も仕事に関係のないテレビの視聴を咎められたら見られなくなってしまいますからね。
しかも恐らくテレビの視聴の方が、スマホの充電数台分よりも使用電力は上なのではないでしょうか。
こんな細かい事を言い返されるかもしれないのに、よくそんな事が言えるなと思ったものです。
業務上必要かどうか、というよりも仲間内で人のやっている事に嫌味を言う人間がいる方がよほど問題ありな気がしました。