施設警備員として細密巡回とは切っても切れない仕事です。その細密巡回ですが、現場によって楽であったりキツかったりと様々です。うちの現場の細密巡回は今までの現場で比べても楽な方です。
細密巡回とは何をするのか
細密巡回がキツイと思う現場の一つに商業施設があります。
広い館内とたくさんのテナント、そしてたくさんの飲食店、また冬場でも暑い館内と悪い条件が揃い過ぎています。
そんな大変な現場での細密巡回とはガラリと変わって今の現場は楽なものです。
対して広く無い館内と飲食店は無し、まあ館内は暑いですが巡回にかかる時間が短いのでそれほど苦にならず、と商業施設とは真逆な感じです。
自分で好んでこの現場へ来たわけではありませんが、会社には感謝ですね。
そもそも細密巡回とは、誰もいなくなった館内を、戸締りや火の元の確認などをして見回ります。
現場によってはさらに要求される事があると思いますが、最低限この二つは見るべきものになります。
今の現場でもこの程度しか見回るものがないので、本当に楽な現場だと思います。
楽な細密巡回とは
楽な細密巡回はこの大きな二つ程度しか見回る事が無く、さらに対象物になる建物が小さい事です。
大型ショッピングセンターや、大学病院など大きな施設では細密巡回の項目も多ければ見回る広さも桁違いです。
建物も小さくみるべきものも少ない・・
施設警備員の方の理想な現場ではないでしょうかね。
建物が小さいので細密巡回にかかる時間も少なくあっという間に終了します。
汗も掻くには掻きますが、今までの現場の細密巡回に比べたら全行程の半分ほどしかないので、汗を掻く量も半分以下になります。
しかし、細密時間にかかる時間が少ない分、当直勤務として細密巡回をする回数が多くなっています。
今までの現場では、せいぜい2回ほどで良かった細密巡回が、今の現場では4回以上は要求されているのです。
1回あたりの所要時間は少ないのですが、全体を通して何度も出動する必要があるのでこれはこれで面倒ですね。
楽で良いが経験値は蓄積されない
細密巡回が楽で良い・・
これは施設警備員の方にはうらやましい事だと思います。
今の現場でも細密巡回をする勤務の方はそう思っている事だと思います。
しかし、これに大きな罠があるのです。
それは
警備員としての成長が望めない
事です。
ここでよくお話しする事ですが、警備員として少しでも長く居続けようと思っている人は初めにこういった楽な現場で働いてはいけません。
大変かと思いますが、ある程度厳しい現場で経験を積まれた方が後になって良かったと思うからです。
施設警備員としての色々な経験は、他の施設の現場へ行った時に役に立つ事が多いです。
異動先の現場では仕事のやり方が全く違う場合が多いですが、業務に関する基本的な事はあまり変わりません。
ましてや、貴重な事案の経験があると他所へ行っても応用が利きます。
それがいきなり何もする事のない楽な現場へ行くと、新しい経験が積めず警備員としての成長はありません。
警備員として1年も続けようと思わないのであれば、どんな現場であろうとかまいませんが、しばらく続ける気があり職場を選ぶ事が出来るのなら楽ではない所へ行くのをお勧めします。