施設警備員は事案対応をする時、昼間と夜間では難易度や件数が大きく異なります。昼間は同僚の隊員や協力してくれる従業員がいますが、夜間は警備員も最少人数になり、さらに事案の発生頻度は少ないですが、夜間に発生する事案は危険の高いものが多いのです。
昼間の事案は大勢で対応に入るので負担は少ない
どこの施設の現場でも同じだと思いますが、昼間に発生する事案はそれほど危険なことも少なく、仮に危険度の高い事案でも警備員の人数も多く、また協力してくれる従業員もいるので、そこまで対応に苦労する事はありません。
過去にも商業施設で勤務していた当時、昼間に発生した事案で警察沙汰になる様な規模の事案でも、連携の取れる警備員や協力してくれる従業員の方などのおかげで、それほど大した負担も無く終了しました。
昼間は来店されるお客様も多く、事案の大小に関係なく色々な事案が発生します。
中には警察や消防に関する事案も発生しますが、その事案に対応できる人数もたくさんいるので、一人一人の負担が減る事により、件数が多くてもまた多少危険な事案でもあってもスムーズに終わらせられる事が出来ます。
そして昼間では、来店客に関する事案が多いのも特徴的です。
来店客に関する事案が多い中でも、子供に関した事案は夜に発生する事はありません。
家族連れで来店し、その子供に関連した事案はまさに昼ならではの事案だと言えるでしょう。
夜間の事案は警察や消防の絡む事案が多く大変である
そして夜間に発生する事案ですが、夜に発生する事案の件数は昼間と比べると格段に減ります。
まず、夜間では来店客がいないので、お客様に関する事案は発生しません。
お客様に関する事案が発生しない時点で、夜間は最小限の業務で済むという事になるのです。
これが
夜間警備の仕事は楽である
という理由の一つでもあるのです。
夜間に事案の発生する頻度が少ないのがお分かりになったかと思いますが、それでも事案が発生しない訳ではありません。
来客の無い夜間であっても、事案は発生します。
しかも、夜間に発生する事案は昼間に発生する事案に比べて、難易度や危険度が高いのです。
まず、夜間では警備員の人数が昼間と比べてものすごく少ないのです。
昼間に警備員が10名近く出勤していた現場でも、夜間では3人以下になってしまいます。
一つの事案を10名で対応していたのに、夜間では3名以下で対応する時点で「大変である」という事が分かると思います。
そして、更に夜間に発生する事案の多くは、警察や消防に関した事案が多いのです。
夜間の事案は
不審者による侵入や、不審火による火災など危険な事案が多いのです。
これを最少人数の警備員で対応するので、一人一人の負担もかなりのものです。
いくら発生件数が少なくても、事案一つ一つが大きなプレッシャーになるのが夜間の事案対応なのです。
発生件数でみると夜間の方が圧倒的に少ない
昼間と夜間では、同じ現場であっても発生する事案件数、またその事案の内容が大きく異なります。
昼間では大勢で対応に入るので、個人にかかる負担は少ないですが、夜間では少ない人数で難易度の高い事案の対応に入らなければなりません。
これだけを見ると、夜間よりも昼間の勤務の方が良い様に見えてしまう事でしょう。
しかし、夜間の事案はそれこそ滅多な事では発生しません。
そして、その難易度の高い事案も経験を積んで対応に慣れてしまえば、夜間の業務はおいしいと思える事でしょう。
しかも、昼間の勤務と夜間の勤務では給料にも違いがあります。
夜間の勤務の方が給料が良いので、事案頻度の少ない夜間業務は人気があるのです。
それなりに経験を積んだ施設警備員ならば、ヒマな時間の多い夜間勤務がどれだけ楽であるかを知っており、昼間よりも夜間の勤務を選ぶ人が多い事でしょう。