仮眠時間に寝付けなかった事はありますか。仮眠時間は自分の眠気とは関係なく寝なければならないので、体調によって寝られない日もあるでしょう。だからと言ってお酒の力を借りて寝ようとする事は、果たして正しい行為なのでしょうか。
仮眠は無理やりにでも寝なければならない
施設警備員は当直勤務があるので、仮眠時間というものがあります。
この仮眠時間は24時間勤務のうち、4時間平均の寝る時間が割り当てられています。
ただし、この仮眠時間は現場によって与えられる時間も様々で、3時間しかない所もあれば、6時間もある所もあり6時間もあればもはやそれは仮眠ではなく、普通にぐっすり寝られる時間だと言えるでしょう。
しかし、問題はこの仮眠時間というものが、個人の眠気とは関係の無い時間帯も多く、夜中の2時に仮眠時間があると眠気を我慢するのも大変です。
そしてまたその逆もあり、まだ眠くも無い様な時間に仮眠時間が割り当てられている勤務もあるのです。
もし、夕方の6時から22時までの仮眠時間なんて言う勤務も当然あり、果たしてそんな早い時間からすぐに寝付く事が出来るのでしょうか。
以前、同じ職場にいたある警備員が「早すぎて寝られない」からといってお酒を飲んで仮眠している、という事を耳にしました。
寝られないからと飲酒をする
仮眠時間が早すぎて寝られない、というのはどこの現場の警備員でもよく聞く悩みです。
私も以前の現場で、早すぎる仮眠時間の割り当てで苦労した事がありました。
自分が早い時間の仮眠時間のポストの勤務に就く時は、前日から調整して早い時間でも寝られるようにしていたのですが、それでも寝られない様な時もあり、殆ど寝付けないまま仮眠時間を終えた事もあります。
あのような時は「寝よう寝よう」と思えば思うほど寝られないという悪循環に陥り、ふと寝たと思ったら仮眠時間が終わっていたという状態でした。
そんな苦労を他の警備員も同じ様に経験しており、ある警備員がその早い時間帯の仮眠時間の時にお酒を飲んで寝ている、という話を聞きました。
後日当人に尋ねたらその通りだと。
私が知っている知識では、お酒を飲んで寝る、いわゆる「寝酒」は効果が無いと聞いていました。
酔う事で余計に目が覚めてしまうのだと。
まあ、人によっては効果があるのかもしれませんが、それよりも仮眠前にお酒を飲むという行為そのものに疑問がわきました。
勤務時間中に飲酒するのと同じ
当時、その早い時間帯の仮眠は6時間ありました。
その早い時間帯にお酒を飲んで、仮眠後にまた業務が待っています。
当直勤務中に仮眠時間前にお酒を飲む、これは業務中にお酒を飲むのと同じです。
仮眠時間中は給料が発生しないので、「業務外」となっていました。
しかし、その起床後はまた仕事が始まります。
いくら仮眠時間が6時間あるからとはいえ、起きてからまだまだ仕事があるというのにお酒を飲む。
これはどう考えてもやってはいけない行為です。
本人もそのことがうすうすは分かっていたのか、お酒も堂々とは飲んでいませんでした。
他の隊員さんから「飲んでいるらしい」という話を聞いて分かった事です。
その後は、飲むのを止めたようですがアルコールチェックをしていたわけではないので、本当に飲んでいなかったのかどうかは分かりません。
彼もお酒を飲んで本当に寝付く事が出来ていたのか分かりません。
そして、そのうち寝付けないからとどんどんお酒の量が増えていく可能性も十分あり得るでしょう。
大量にお酒飲んで、仮眠後に顔を真っ赤にしてベロンベロンになった状態で出入管理や巡回をしているのを想像するとそれは恐ろしいですね。
そんな場面が見つかりでもしたら、一発で出入り禁止でしょうし、警備会社としても何らかのペナルティが課せられるかもしれません。
最悪、テレビのニュースに出るかもしれませんね。
仮眠時間は自分の眠気とは関係の無い時間に寝なければなりません。
それを前日などにうまく調整するのも仕事のうちの一つです。
前日から調整もせずに、寝られないからと隠れてお酒を飲むのは、仕事中にお酒を飲んでいるのと同じ行為だという事を理解しなければなりません。