施設警備員が自分の勤務する館内で、巡回中にゴミを見つけた時に拾うか拾わないか。こんな質問は聞くまでもなく「拾う」が正解です。しかし警備員の中には目の前にゴミが落ちているのに拾おうともせず素通りする者がいるのです。しかも誰も見ていないと思いきや、防犯カメラにバッチリと映っている様子まで残っており言い訳が出来ません。
巡回中は何をするのが目的か
施設警備員は館内の巡回をしている時、見るべきものは沢山あります。
そしてその中の一つに
「通路に落ちているゴミ」
を見かける事もあります。
まあ、普通に考えたら誰もが拾って近くのごみ箱へ入れるでしょう。
こんな事は研修で教えられる以前の話だと思置います。
「巡回中にゴミを見つけても拾えとは教えられていません」
なんて言う隊員がいたら、私でも大きな声で叱ってしまうかもしれません。
施設警備員が巡回中にゴミを拾うという行為は、もしかしたらそれがテロに繋がる危険物の可能性も考慮すると、確認し異常が無ければゴミ箱へ入れる、という動作に繋がるので立派な警備業務となり得ますね。
そういった警備員としての自覚の足りない、もしくは美化意識の低い者に限って、巡回中にゴミを見つけても何もせずに見て見ぬふりをするのです。
しかし、その行動を見ている人は意外とおり、従業員が見掛けていたり若しくは館内にある防犯カメラに映っていたりするのです。
誰も見ていないと思いゴミをスルー
施設警備員が自分の勤務する館内で、ごみを見つけても知らん顔をする神経が分かりません。
「どうせ誰も見ていないだろう」
「清掃の人が拾うからこのままでいいや」
「ごみを捨てるのが面倒くさい」
など色々な理由があるのかもしれません。
どんな理由かは分かりませんが、無視した行動は他の人に気づかれている場合も多いのです。
私ものその気づいた一人で、ある現場で巡回時に警備員位しか通る事の無いエリアにゴミが落ちていました。
その少し前にある隊員が通ったはずなのですが、その隊員に聞いてみると
「ああ、落ちていましたね」
という答えが。
ああ、この警備員はダメな奴だなという烙印を押したのです。
もともと警備業務はそつなくこなしますが、それ以上は意欲的な行動をする隊員ではなかったので、所詮この程度の人かと諦めました。
巡回中にゴミが落ちていても気にも留めない、誰も見ていないからという以前の問題です。
しかし、中には誰も見ていないからと思いゴミを拾わずに素通りする情けない警備員もおり
「警備員ならもう少し幅の広い状況を想定して、ゴミが拾えるようになれないモノか」
と思います。
警備員が職場でごみを拾う事の幅の広い理由を知れ
自分の勤務する職場でごみが落ちていて、それがもしかしたらゴミに紛れ込ませた「爆発物」などだとしたらどうしますか。
ゴミを拾うのが面倒だと、警備員がそれをスルーしたら大問題です。
その為にお客様などの誰かに被害が及んだ時、必ず警備員の責任を問われるでしょう。
これは単なる美化活動の不参加という言葉では済みません。
完全な職務放棄行為です。
施設警備員が勤務する中で、緊急事態という事は日常余りありません。
しかし、施設警備員はそういう時に活躍する為に配置されているのです。
いざ役に立たなければならない様な時に役に立てなければ、警備員を配置する必要はありませんし、動けない様な警備員はその現場には要りません。
何故、ごみを拾うのか
この言葉をちゃんと理解し、行動できる警備員は現場にとって必要な警備員だと思います。
ゴミに夢中になって小さなゴミまで拾えとは言いません。
巡回はゴミを拾うだけが目的ではないので、それだけに夢中になってもいけません。
自分の勤務する職場なので清潔な環境を心掛けたいですよね。
そしてまた、皆が気持ちよく利用できるようにするのも警備員の役目なのです。