警備員が監視盤の操作をしないで良い現場

施設警備員は防災センター内で、自火報盤やローカルシステムなどの防火・防災の設備を把握し管理する事が多いです。しかし、最近勤務に就いていた現場はすべて、そういった設備の管理を任されていない現場でした。ある意味そういう現場は楽です。

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防災センター内はすべて設備会社任せ

今の現場は、自火報盤の管理を設備会社の従業員がやっています。

しかし、夕方には帰宅してしまうので夜中の時間は我々警備員が管理しなければなりません。

ですが、万が一の発報時も「連絡先」が書いてあり、いざという時はそこへ連絡するようです。

 

要するに発報しても警備員は自火報盤を操作しないのです。

 

「そんな事では手遅れにならないか・・」

 

と思うでしょうが、ここの物件はこれがマニュアルらしいので仕方ありません。

もしかしたら電話口で自火報盤の操作の指示を受けながら対応するのかもしれませんね。

 

前の現場でもそうでしたが、警備員が施設に常駐しているのに自火報盤の操作をさせないのは

 

「設備関係は設備屋」

「防犯関係は警備員」

 

というイメージなのかもしれません。そういった現場は古いイメージのまま体制が変わっていないのかもしれません。

自火報盤を操作出来ての施設警備員

施設警備員は、資格を取る時もそうですが一応自火報盤の操作を学びます。

実際、商業施設の現場では自火報盤操作は「警備員」「設備担当」の両社とも把握させられていました。

 

設備担当はもちろんの事、警備員も全員が操作できるように訓練したものです。

大抵の設備担当は、夕方で帰宅してしまうので、夜中に火災が発生したら常駐している警備員が全てやらなければなりません。

 

その時に「私はまだ操作を覚えていません」なんて警備員がいたら火災を止められません。

なので、誰でも自火報盤が操作できるよう、毎月訓練していました。

 

そういった現場に勤務していた警備員は、資格を持っていなくても実地でマスターしており、いざ検定講習へ行っても動じる事無くクリアできます。

 

私も資格を取る前に、現場で毎月訓練と称して自火報盤を触っていたので、検定講習の時は非常に助かりました。

 

しかし、現場や警備会社によってはそういった「学ぶ」機会のない警備員もおり、資格は取得したが本物の自火報盤は一度も触った事が無い・・という警備員もいるのです。

ペーパー施設警備検定保持者

資格検定は、入社していつでも受けに行く事が出来ます。

勉強さえちゃんとすれば、入社1か月の警備員でも受かる事が出来るのです。

 

しかし、警備会社側が受けさせてくれるかどうかは分かりませんがね。

警備会社1社に〇人、という枠が決められているので、会社側も「合格する見込み」のある人でないと受けさせてはくれません。

 

なので、余程枠に余裕があって「数うちゃ当たる」戦法で受けに行かせてくれるなら入社したての警備員でも行けるでしょう。

 

ですが、困った事にそういった枠で受けに行った警備員さんは、施設警備員としての経験がありません。

警備員は経験で他の隊員さんと差が出る事が非常に大きく、入社1か月で資格を持っている警備員と、勤続5年の資格を持っていない警備員では、後者の方が役に立ちます。

 

いくら資格を持っていても、本物の監視盤を操作した事が無いと、いざ火災が発生しても、きっと何もできないでしょう。

 

今の現場には、そういったいわゆるペーパー警備員がいます。

 

とりあえず会社から講習を受けに言ったはいいが、入社してすぐ受けに行っているので、施設警備員として経験を積んでいません。

 

幸い、ここでは警備員が自火報盤を操作する事は無いので助かっていますが、異動で操作が必要な現場へ行ったらアウトでしょう。

同じ会社に所属している身としては、出来ればそういったペーパー警備員さんとは・・と思うのですが人が居ないのでそうも言っていられません。

 

「え、資格持っているのに監視盤操作できないの?!」

 

と本番で慌てるのだけは避けたいですね。

 

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