警備員は通常の業務中に、館内を走ってはいけないと指導されています。施設を守るべき存在の人間が、慌てて走るという姿を見た時、事情を知らない人がみると「何が危険な事が発生した!?」と勘違いを起こし最悪パニックが発生するからです。しかしいざ緊急事態が発生したら誰よりも早く駆けて対応にあたらなければならない、のですが実際の警備員が高齢の人も多く、そもそも走る事が出来るのか?という人も少なくありません。
緊急時に走って対応出来なさそうな人が多い
今までいろいろな施設の現場で働いてきましたが、その現場の警備隊には大勢の高齢の警備員さんが働いていました。
最高齢や平均年齢は、その現場によって様々でしたが、一貫して言える事は
「あんなに歳を取った人がダッシュで走る事が出来るのか?」
という事です。
特に施設警備員の場合は、建物内で勤務中に災害が発生した時、避難誘導や人命救助で対応にあたる必要があります。
火災などが発生した時は、現場確認の為に一刻でも早く火災発生場所に駆けつけ、状況を防災センターへ報告しなければなりません。
しかし、70歳や80歳の高齢の警備員さんと20歳代の警備員とでは走る速さや体力も違います。
クライアントからしたらこの警備員に緊急対応を任せて大丈夫か?
と思われるかもしれません。
もう少し早く駆けつけていたら一命をとりとめたのに・・・
なんて事になったら目も当てられません。
その為、警備員は緊急時はダッシュで対応にあたる必要があるのです。
警備業は高齢化が進んでおり、現場の警備員は全員80歳代、なんて所もあったりします。
不断な何事も無く日々が過ぎていきますが、警備員はいざという時に活躍しなければ意味がないのです。
施設警備員は館内を走ってはいけない
施設警備員が施設内で勤務する時、館内を走ってはいけないと指導されています。
これは、制服を着た警備員が館内を走ると周りのお客様に不安を与えるからです。
施設警備員は建物と館内に居るお客様を守る仕事です。
そんなポジションの人間が、建物内を走っていたら事情を知らないお客様は不安に思ってしまいます。
もしかしたらその警備員は、巡回中にトイレに行きたいだけで走っていたのかもしれません。
しかし、周りのお客様はそんな事情は知らないので、もしかしたら館内で
「何か重大な事が発生したのか!」
と受け取るかもしれません。
そこから多くの人がパニックになってしまう事もあり得るのです。
もし原因がトイレに行きたかった為に走っていた警備員、だと知れたらクライアントがどんな反応をするのか想像するだけで恐ろしいですね。
その為に、警備員は通常時は館内を走ってはいけない、と指導されているのです。
しかし、これが災害発生時は全く逆で、迅速に事に当たる為に全力で走って対応しなければならないのです。
緊急時には走って対応に当たる事
施設警備員は建物や施設内のお客様を守る仕事です。
現場確認や避難誘導、時には人命救助も必要になるかもしれません。
そんな時に、のんきに館内を歩くわけにはいきません。
刻一刻と拡がる火災、1秒でも早く救助を待つ人など、警備員がのんびりしていたら取り返しのつかない結果になってしまうかもしれない状況に遭遇するかもしれません。
その為、緊急時は警備員は全速力で走る必要があります。
警備員が歩いていたから手遅れになった・・
なんて事を言われない様に、この瞬間はダッシュで事に当たります。
警備員は日頃から業務として、緊急対応の訓練をする事があります。
しかし、緊急時に走って対応する為の筋トレの様な事はしません。
いや、もしかしたら緊急時にちゃんと走る事が出来る様に筋トレをさせている会社もあるかもしれません。
少なくとも私が経験した警備会社では、その様なトレーニングはありませんでした。
警備員は高齢の人も多く、施設警備の仕事柄、あまり体力を必要としません。
しかし、いざという時は誰よりも早く走らなければなりません。
対応に遅れて建物が全焼したのは、警備員が間に合わなかったから、なんて事にならない様にいざという時は対応に遅れない様な行動が出来る様にしたいものです。