今の職場は暇な現場です。来客も少なく大きな事案も発生しない平和な職場です。警備員として特にする事の無い現場の経験しかしていないと、よその忙しい現場へ配属しても恐らく使い物にならないでしょう。そうならない様に小さな事案でも丁寧に対応し、自分の経験にするべきなのですが、ある隊員はその努力をしようとせず、いい加減な仕事をし周りからダメ警備員の烙印を押されてしまうのです。
楽な現場は経験値が溜まらない
楽な現場では大した事案も無いので、新人の警備員さんが配属されてきても成長できるような経験が出来ません。
ここでよくお話ししますが、忙しい現場での勤務経験が多い人は、警備員としての経験を他の警備員よりも積む事が出来、様々な状況に的確に対応できる警備員さんになるのです。
今の現場はそういった忙しい、という事とかなりかけ離れた現場で、時間帯によっては時が止まっているかのような印象を受けるほど何も起こりません。
以前の現場でも、のんびり外の風景でも眺めて一日を過ごせるほど暇な職場でしたが、今の現場もそれに負けないほど暇な所です。
警備員の仕事をするなら楽な職場がいい
なんて言うのは誰でも考える事ですが、いざ警備員の仕事を始めると色々な業務を要求される事に驚くと思います。
警備員として勤務する時、様々な事案が発生しますが、暇な現場にいきなり勤務に就くとそれを学ぶ機会にまず恵まれません。
なにせ何も発生しないのですから、実際に発生した事案を先輩警備員に教えられながら覚える、なんて事は不可能です。
火災が発生したら何をどうするのか、排煙機が作動したどうするのか、など教えられたり訓練で学ぶような事は楽な現場では学べません。
色々な事案はやはり実際に遭遇して、それを指導してくれる人がいて初めて自分の身につくものです。
楽な現場は努力などせず堕落していく
今回ここの現場でそういった楽ね現場しか知らない警備員さんが、学ぶ機会がない為に業務として失敗をした事がありました。
何かを指導して貰ったり、訓練をするような事に時間を取る事が出来ない為、警備員として経験を積む事が出来ません。
それでも日頃からある小さな事案を大切にして、それを警備員としての経験につなげなければ成長できないのに、彼はそれをしてきませんでした。
日頃から発生する事案をただ受け流すだけで、努力して自分のものにしなかった為、彼は何の成長もしていません。
それを周りの警備員さんは「あの人はダメだ」という目で見る様になってしまいました。
ヒマな現場では警備員として成長しようとするには、忙しい現場以上に努力しなければいけないと思います。
忙しい現場では日々の仕事の中に成長する業務が嫌でも入ってきます。
しかし、暇な現場では何も起こらないので、自分から学んで行かないと何も得られないのです。
周りが何もしていないからと云って自分も何もしないで、毎日ボーっと座哨していたら使えない警備員が出来上がります。
これは警備員の資格を既に持っている人であっても同じ事です。
座学だけでは越えられない壁
今回話題の上がった彼は、一応施設警備員の資格を所持していますが、資格なんて警備員の業務の経験など関係なく取得できるものです。
資格というのは、入社したての警備員でも取得しに行けますし、さらに受けの1級の資格も、2級取得から1年経てば取得できます。
いずれも試験にパスしなければなりませんが、そのパスするための勉強さえできれば、現場の経験なんて無意味です。
そういう意味では、今の資格の制度は頭でっかちな警備員も誕生してしまうという穴があります。
そう彼はその頭でっかちな警備員さんに当てはまるのです。
いくら座学が出来て資格が取得できても、施設警備員という現場レベルでの経験が浅いと、的確な対応のできる警備員にはなれないのです。
彼よりも若く資格を持っていない警備員さんは、忙しい現場での経験が豊富です。
その彼の方が、現場での仕事中に発生した事案の対応が的確にこなせるのです。
そういう比較を目の当たりにしているからこそ、周りは彼に対してダメな人だ、という判断をしてしまいます。
いくら暇な現場で働きたい方と云っても、まずはそれなりな経験や対応力が身に付いてないと、他の警備員さんに「ダメ警備員」という烙印を押されてしまのでご注意を。