前回細密巡回をしている時に部屋の電気の消し忘れを発見しました。珍しい場所だったので気づく事が出来ました。しかし今回は私が発見しましたが、これが他の警備員さん、普段から余り出来るとは言えないような警備員だったら気づけたのかふと考えてしまいました。
いつもと違う状況に気が付けるか
警備員の細密巡回は実は警備員によって差があります。
細密巡回は一人で行くのが基本なので、巡回時には差を知る事が出来ません。
しかし、後日巡回時の不手際があった時に、不備に気づけていたのかが分かるのです。
先日、細密巡回中に電気の消し忘れに気がつきました。
細密巡回時はもちろん気を張って巡回しているので、誰もがその異変に気付けるはずです。
しかし、中には細密巡回時にどのように見回ったのか分かりませんが、気づかないまま帰着する者もいるのです。
後日、その晩に不備があったにもかかわらずその警備員は気づかずに見回ったという訳です。
ちゃんと見まわっていれば気づけるはずにもかかわらず・・。
今回その明かりの消し忘れに気づいた時に、ふと他の出来の余りよろしくない警備員の事を思い出しました。
見逃すような気の抜けた巡回をするな
その警備員は、細密巡回から帰着した際に毎回「異常ありませんでした」という報告をしていました。
他の隊員さんが同じ時間に見回った時には「〇〇で不備があり対応しました」などという報告が上がります。
時間的に初めの巡回なので、従業員が電気を消し忘れたりガスの元栓を閉め忘れたり、と不備を多く見つける時間の巡回です。
にもかかわらずその隊員は毎回異常なし・・。
明らかに見逃している事が分かります。
そして次の巡回時には不備の報告が上がり、前の時間の巡回で見逃しているという訳です。
これがクライアントにまで影響が出て委託先から苦情として挙がっていないので良かったですが、まあ警備員としての仕事は失格ですよね。
見つけなければいけない物が発見出来ていない訳ですし、そもそもちゃんと巡回しているかどうかも分かりません。
ちゃんと巡回していたとするならば、よほど気の抜けた巡回をしていたという事でしょう。
あるべき異常を何も発見できずに帰着するのは、もはやそれは巡回ではなくただのお散歩です。
これでは次に見回る警備員さんがかわいそうです。
見つけた時の対応の仕方
この細密巡回の異常を見つけた時にどのようにして処置をするのかは研修時に良く指導されている事だと思います。
窓が開いていれば周りをよく確認してから戸締りをします。
万が一侵入者が居ないとも限りませんので、細心の注意が必要です。
巡回時に侵入者と鉢合わせにでもなったらそれは大変です。
窓の閉め忘れはただの閉め忘れでない可能性も十分考慮するべきですね。
幸い今まで窓の閉め忘れが侵入者によって開けられた、という事案には遭遇していないので良いですが、だからと云って今後も無いとは限りませんからね。
ガスの元栓などの火気点検も危険です。
巡回時に元栓が開いているのに気がついた時に、部屋の中の臭いに注意をする必要があります。
もしかしたらガスが漏れているのに気がつかず、火花が出るような行動をした瞬間爆発でもしたら・・。
警備員が夜中に巡回中にガス爆発の事故に遭遇したという話はあまり聞いた事がありません。
そもそもガス漏れをしていれば今どき、ガス警報器が作動して巡回どころではないはずですし、もし警報機が故障でならなかったとしても部屋中ガス臭くて気がつかないはずがありません。
直ちに部屋から離れて、無線で防災センターへ報告ですね。
この様に、細密巡回に何かしら異常を見つけた時にダメな警備員の様に見逃すのではなく、正しい対応の仕方を日頃から熟知して、いざそれを目の当たりにしても落ち着いて対応できるようにしたいですね。