同じ1号警備だが世界の違う空港保安

1号警備の中に空港保安業務という空港での警備業務があります。先日、この空港勤務の方とお話しする機会があったので色々と教えていただきました。同じ1号警備にもかかわらず、現任教育が別であったり時程表が特殊であったりといろいろ新鮮なお話を聞けました。

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1号警備なのに現任教育は別

警備員が受ける現任教育は分類ごとに分かれていて、ちなみに施設警備員は1合警備の分類に入っています。

その1号警備の分類の中に空港保安警備という業務があります。

これは空港の中で働く警備員を指していて、建物を管理する施設警備員やゲートや荷物に関した業務をする空港保安警備員がいるそうです。

私は空港保安に関しては殆ど知識が無いので、もしかしたらこの説明では間違っているかもしれません。

まあ、要するに空港の警備員は1号警備員の分類に入っている・・という事が判れば問題ありません。

この空港保安の警備員として勤務している警備員さんとお話しする機会があり、現任教育の事で驚く事が判りました。

 

それは

同じ1号警備員なのに施設警備員が受ける業務別の現任教育が通用しない様なのです。

空港保安の警備員さんは施設警備員が受ける業務別教育とは席を一緒に出来ず、空港保安用の業務別に教育を受けなければならないのです。

私は今まで身近に空港保安の警備員さんがいなかったので、同じ1号警備員同士、同じ業務別の現任教育が受けられるものだと思っていていました。

ある1号警備員の方がショッピングセンターの現場で勤務していて、異動で学校や病院の警備業務に配属なる場合、特別に現任教育を受ける必要はありませんよね。

強いて言えば現場の研修を覚えるだけですぐに勤務に就けます。

しかし同じように、ショッピングセンターから1号警備の空港保安業務に就こうとした場合、その年に施設の業務別の現任教育を受け終えていたとしても、もう一度今度は空港保安の現任教育を受ける必要があるのです。

実際、その方は空港保安の現任教育を受け終えたその年に、空港以外の1号業務の現場に行く事になった時、もう一度現任教育を受けたそうなのです。

まあ、確かに1号警備は主に施設に関する業務が大半ですが、空港保安の業務は全く業務内容が異なるので、教育を受けても現場では通用しません。

そういった意味では、なぜ空港保安が1号警備に入っているのか・・と不思議に思います。

立地が特殊な為出勤も一苦労

国内にある大きな空港は大抵、陸地から離れていたりします。

警備員に限らず、そこで働く方々の出勤は大変な様です。

ある意味空港が一つの島になっている感じでしょうか。

朝早くからの便があるなら、そこで働く人たちはもっと前の時間から出勤しているわけです。

その方は起きるのが朝3時半で上番時間は5時半だと言っていた気がします。

私のトコの現場は当直勤務で24時間拘束ですが、仮眠時間があったりで何とか寝る事が出来る勤務です。

しかし上番も下番も9時という朝の時間です。

それがまだ日も登らない様な早朝に起床して、恐らく日も登らない時間に上番する・・

これは余程朝が強い人でないと続きませんね・・。

島の様な立地の空港は公共交通機関もあまりにも早朝だと動いていないようで、出勤も一苦労だと聞きました。

飛行機の欠航に左右される勤務表

そして勤務するうえで一番困るのが、航空機の欠航に左右される事がある・・だそうです。

その日、勤務していたとしても航空機が天候や事故など、予期せぬ事態で結構になった時、警備員の仕事は無くなります。

そうなるとその日はお休みになってしまい、貰えるはずの給料が無い事に・・

この辺りはあまり詳しく聞いていないのですが、給料の補償など何やらあるようです。

そして特に今の様な状態では、本当に飛行機が飛んでいない様で、そのわずかに飛ぶ予定であった便が欠航になると、それで仕事が強制的に自宅待機になってしまうのだそうです。

いくら保障があっても、住むにやっと、食うにやっとでは何もできません。

人によっては自宅待機状態で補償を貰いつつ、よそで警備以外のアルバイトをしているそうです。

そこまでしなければ生きていけない者もいる・・という事を教えてくれました。

空港保安警備という同じ1号警備にも関わらず、働いた事もない業務の現場の警備員さんから貴重なお話を聞けました。

 

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