施設警備員の資格を取得してふと思った事があります。資格を取る前と取った後で何か大きな違いが出来たのかと。自分以外で資格を持っている隊員と持っていない隊員とでは、何か仕事に対して違いがあるのか観察してみました。
資格を取って感じた事
警備員が資格を取得しても、傍から見ても何も大きな変化はありません。
施設警備の現場で勤務していても、従業員の人から見たら警備員なんてみな同じです。
見た目で違う唯一の点といえば、その警備員さんが若いのかお爺ちゃんなのかの違い位な物でしょう。
それでも、同じ職場で警備員同士の目線で見た時に、資格を持っているかいないのかという違いは何となくありました。
自分も資格を持っていない時は、持っている人に対して「すごい人」なんていう何か見えない様な違いというのを感じていましたし「自分もいつかは取得するのかな」なんて言う他人の様な気持ちでいたのを覚えています。
そのあとすぐに自分も施設2級の資格を取得しましたが、資格を取得してみて何か大きな変化があった様には感じませんでした。
仕事に対する責任感は資格を持っていない頃からありましたし、やる気ももちろんありました。
強いて言えば、警備員として正しい対応の仕方を学んだことです。
しかし、その正しいやり方を知ったところで、現場でのやり方を優先させなければならなかったので、役に立つ事はありませんでした。
まあ、現場ではそのやり方かもしれないけど本当は違うんだけどね、と思うだけでした。
資格を持っていてもダメな警備員
資格を取得すると、何となくほかの資格を取得していない警備員さんから一目置かれる様な視線を感じました。
資格を持っている側からすると、特に他の警備員さんと変わらないでしょ、と思っていましたが、過去に自分が資格を持っていなかった時の様に
恐らく、何となく見えない違いを感じていたのでしょう。
そんな何となく一目置かれている日々を続けていると、自分もそんな気になっていた気がします。
そんな視線を感じている資格を持っている警備員さんの中には、資格を持っているにもかかわらず、だらしのない警備員もいました。
元々、いい加減な性格の警備員だったのですが、資格を取得してもそれは変わる事は無く、資格を取得した事で他の警備員さんにエラそうな態度を取る様になりました。
普通ならここで周りの警備員さんから反感を買い、最悪ケンカになってしまったりする所ですが、この警備員は今まで資格を取る前はウケもしない冗談ばかり言っている様な警備員だったので、資格を取得して偉そうな態度を取っても、周りがそれほど相手にしませんでした。
また、他の資格を取得した高齢の警備員さんは、普段からだらしのない態度で仕事をしていたのですが、資格を取得してもそれは直る事もなく、更に資格を取得した事が何も活かされていないほど仕事が出来ませんでした。
資格を持っていない人のやる気の温度差
この様に、せっかく施設警備の資格を取得しても、もとからの人間性が良くないと資格を取っても何も変わらないという事が分かりました。
過去の自分の様に、資格を取得していなくても常に現場の為に何か役に立つ事は無いか、と考えて仕事をしている人や、資格を取る前からだらしのない人は資格を取っても前と何も変わらずだらしのないまま。
結局、資格を取っても取らなくても仕事が出来る人は出来るし、出来ない人は初めからダメなんだ、という事が分かりました。
今の現場でも、資格のある警備員さんと資格を持っていない警備員さんがいます。
彼らを見ていると、資格を持っていない警備員さんでも、常に何か貢献出来る事は無いかと積極的に動く隊員さんと
「自分には関係ない」
と、積極的に何かをしようと言う姿勢を全く見せない警備員もいます。
こういった人は、資格を取得してもきっと何も変わらず何もしようとはしないのだろうな、と想像してしまいます。