警備員になってまだ間もない頃、まだ資格すら取得していない様な時に、施設警備が1号警備か2号警備のどちらか良く分かっていない時期がありました。今でも当時の私と同じように、1号と2号の区別がついていない隊員さんがいるかもしれません。そんな人に分かり易く違いを説明するにはと、ふと立哨中に考えていました。
かつて施設警備が1号と知らなかった
まだ私が警備員になって間もない頃、まだ資格すら取得していない新人であった頃、1号警備と2号警備の違いが良く分かっていませんでした。
そもそも自分の施設警備が何号であるかという事さえ知らなかったのです。
一応、新任研修や現任研修などで講師の方が説明してくれてはいましたが、その場では聞いて理解したものの、数日たって勤務中に
「あれ、どっちだっけ」
と業務に直接関係ないので、あまり真剣に記憶していませんでした。
まあ、研修で聞かされる事なんて所詮こんなものなのかもしれませんね。
施設警備や交通誘導警備が違う号数である事は分かっていましたが、1なのか2なのか、となると怪しい状態だったと思います。
施設警備と交通誘導警備の大きな違い
今でこそ10年以上も警備員の仕事をしてきて、更に資格も取得しているので、1号警備から4号警備まで把握していますが、この違いを他の警備員さんに分かり易く説明しようとしたらどうしたら良いのか、と立哨中に考えていました。
以前の現場もそうですが、今のウチの隊の中には恐らく1号警備から4号警備まで全て説明せよ、と言っても答えられない隊員さんもいると思います。
日常的な施設警備としての業務は身に付いているかもしれませんが、警備業法など現任研修の時に指導されるような内容までは完全に覚えきれていないと思われます。
資格を取得する状況になって、初めて本格的に教本を開いて理解して頭に記憶されて行くのでしょう。
まあ、極端な言い方をすれば「業務に関係ないので覚える必要が無い」
という認識でいる人が多いのかもしれませんね。
そんな施設警備と交通誘導警備ですが、一番の大きな違いは何でしょうか。
1号と2号という号数の違いは当然ですが、現場で働くという点において大きなちがいはやはり
「外での勤務か建物内の勤務か」
という事だと思います。
そして業務での違いは
「交通誘導警備は車両や人、施設警備は主に建物」
を主としている点だと思います。
施設警備でも人の管理はしてはいますが、それはその施設に来訪される人を見ているのであって、現場によっては来訪者が来る事の無い、要するに「出入管理の無い施設」もあるのです。
現場によっては全く管理するモノの違う、施設警備と交通誘導警備ですが、普通はどちらか片方でしか経験していない警備員さんが殆どだと思います。
両方経験している人は貴重である
施設警備員として勤務した事のある人で、交通誘導警備の経験もしている人はそう多くはいないのではないでしょうか。
またその反対で、交通誘導警備として勤務した事のある人で、施設警備の経験もした事がある、という人もそう多くはないのではないでしょうか。
実際ウチの警備会社でも、両方経験している警備員さんは確かにいますが、ものすごく少数です。
警備員としての経験が長い人や、以前どちらかの業務を経験して「〇〇警備はもうやりたくない」と今度は違う警備の仕事を始めた、という人は両方経験している事になりますね。
この様な人は、施設警備の良い所や悪い所。交通誘導警備の良い所や悪い所などを知っている事でしょう。
この様な人から聞ける話は、施設警備や交通誘導警備などの違いを実体験から聞く事が出来るので、世の中のすべての施設や交通誘導がそうとは限りませんが、かなり参考になると思います。
私の周りにも、施設警備と交通誘導警備の両方経験した人がおり、その方から交通誘導に関する話を聞いた事がありますが、施設警備しか経験していない者からするとやはり新鮮ですね。
施設警備では経験できない様なアクシデントなど色々と聞く事が出来ました。
「それでも私は外での勤務は遠慮したいので、交通誘導警備はやらないと思いますが・・」
また、両方経験している人は色々な現場経験をしているので、その現場に順応するスキルが他の人よりも高い様に見えました。
そういう人は警備会社にとっても「どこの勤務でも出来る」という助けにもなるので、会社にとっても貴重な人材と言えるでしょう。