早朝の巡回から帰って来た時、出入管理の受付けには清掃の従業員がおり、ちょうど台帳へ記入している所でした。受付の窓が閉められていて、目の前の窓越しには年配隊員も受付の場所に居たので鍵も渡し終えた後なのかな、とてっきりその時は思っていました・・。
警備室内に入って巡回の報告書を作成しようと椅子に腰かけたとたん、外にいる清掃の従業員が窓を
コンコン・・
と叩きました。私の位置は外の従業員→窓越しの年配隊員→私という位置関係です。
一番遠くにいた私が窓をたたく音に反応したのですが、当の年配隊員は気づきません。
なにやら椅子に座ってメモ帳を見ているようです。
「Hさん、お仕事ですよ!」と私が大きな声で年配隊員に声をかけて、やっと目線が前に向いてハッとした様子で窓を開けました。
そうなんです、今の今まで台帳を記入していたお客さんに気づいていなかったのです。
窓が閉まっていたのは対応が終わったから閉めたのではなく、来客に気づいていなかったので初めから閉まったままであったのです。
これにはちょっとビックリしました。
ここの現場は出入管理は座哨なのですが、椅子に座っていれば背の低い人であってもちゃんと前は見えますし、目の前に人が来れば気づかないわけがないと思っていました。また今日の清掃さんは車出来ているので、警備室の前に横付けしていました。
それなのに車が来た事に気づいていなければ、目の前に人がいるのにそれにさえ気づいていない・・。
その場ではヤレヤレ・・という感じで終わりましたが、よくよく考えたら警備員失格ですよねこれ。
よくテレビなんかで警備員同士が談笑している警備室の前をコソコソっと抜けていく泥棒さんがいますがあれのリアルバージョンですか。
しかも車で通っても気づかないという・・。
何に夢中になっていたのかは分かりませんが、あれではそのうち他の件でも問題が出そうです。
この現場は70歳を過ぎてもそれほど苦もなくこなせる現場ですが、最低限のレベルが維持できるような人でないとここであっても務まりません。