施設警備員が館内を巡回する時、自動ドアの正常作動確認をします。現場によっては「確認をする」という指導すらされない所もありましたが、商業施設では間違いなくあります。1日に何度も開閉を繰り返すものなので、稀に正常に動かない時があります。そんな時は、警備員が現場へ行き正常に作動する様に処置をします。ほとんどが警備員でも直せるような故障ばかりなのですぐに元通りになるのです。
巡回中に自動ドアの作動確認をする
商業施設では、多くの自動ドアがあります。
お客様用の出入り口は小さな商業施設でも何カ所もあり、そのほとんどが自動ドアになっていると思われます。
営業時間中は警備員が店内の巡回をしますが、その時に各出入り口の自動ドアが正常作動しているかの確認もするのです。
私が勤務していた商業施設では、出入り口の自動ドアが20カ所位あり、1時間の店内巡回で全て確認していました。
今思うと、20カ所近くもある自動ドアを確認しつつ、更に店内巡回でその他にも確認するべきものもたくさん有るので、かなり内容の詰まった店内巡回だったと思います。
今ではマッタリした現場で、当時ほど内容の濃い巡回などしていないので、あの時は頑張っていたなと感心しますね。
ちょっとした故障は警備員がその場で直す
その自動ドアの正常作動確認ですが、稀に自動ドアが正常に作動しない事があります。
もちろん巡回以外の時に、自動ドアが正常に作動せず、防災センターへ内線で連絡が入る事もあります。
どちらのパターンでもまずは警備員が現場へ行く事になります。
設備担当の人もいますが、当時のそこの施設では「警備員」が初動対応していました。
自動ドアが正常作動していない場合、まず初めにレール部分にゴミが引っかかっていないか確認します。
ゴミは大きなものから小さなものまでありますが、このゴミが原因で自動ドアが閉まらない事もあるので、ゴミの場合は取り除く事で正常に動きます。
後は、自動ドアのセンサー異常で正常に動かない可能性もあるので、一旦センサーを切って電源を入れ直します。
たったこれだけで自動ドアは動くのですが、なぜこれで直るのかは不明です。
この様に、設備担当の人がわざわざ現場行かずとも警備員でも直す事が出来るので、まずは警備員が現場へ行く、という事になったのだと思います。
「ごみを拾う」
「電源を入れ直す」
これだけで自動ドアが正常に動くので、それこそ警備員でなくても出来る事ですね。
警備員は毎日店内巡回をしているので、その度に自動ドアの正常作動確認をし、異常があれば簡単な処置をし直す、という対応が当たり前になってしまったのです。
閉店時には警備員がセンサーカットし施錠する
警備員はこの他にも、閉店時に自動ドアのセンサーをカットし施錠する、という業務も行っています。
この時点で、自動ドアの電源を入り切りする業務をしているので、自動ドアに関する知識はすでに身に付いています。
その為、勤務している施設に閉店業務がありその時に自動ドアの電源を入り切りする動作を警備員が毎日行っている現場では、自動ドアに関する知識は他の施設警備員さんよりも詳しいと思います。
商業施設以外の施設で勤務した時、そこにいる隊員さんの殆どが自動ドアに関する知識はありませんでした。
まあ、そこまで難しい仕組みではないので全く知らなくても1度指導を受ければ覚えられるでしょう。
しかし、同じ施設警備員でも知らない業務や出来ない対応などがある、という事を知った時、自分でもまだまだ知らない事がきっとあるのだろうなと思いました。