拾得物となる基準は現場によって異なる場合が多く例えばレシートなどは拾得物扱いしない現場もある

いくつもの施設警備の現場で勤務していると、各現場によって拾得物の扱いが異なる事に気付きます。ある現場ではレシートは拾得物と扱いますが、別の現場では「そんなゴミ拾ってくるな」と言われる所もあります。同じ施設警備なのに現場によって落とし物が、拾得物として扱われたり、ただのゴミになったりと対応に気を付けなければなりません。

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拾得物は現場によってはゴミ扱い

今までいくつかの現場を経験してきましたが、その現場によって施設内で発生したお客様の落とし物が「拾得物」として扱われたり「ゴミ」として扱われたりしました。

その一番多い物品は「レシート」です。

 

施設内に落ちているそのレシートは何も、その施設で買い物をしたレシートに限らず、施設外のどこか別のお店で購入したレシートが落ちている場合も含めてです。

過去に大型商業施設で勤務していた当時は、施設内に落ちていたレシートは基本的に拾得物として挙げる事はありませんでした。

 

まあ、例外としてイベントでレシートが必要な時や、レシートに色が付けられている様な期間ではまた別の対応をしていましたが、それでも拾得物としては挙げる事は無かった気がします。

レシートと領収書が一体化している様なモノは流石に挙げてはいましたがね。

ここでは純粋なレシートの話として進めています。

落とした本人には大切な宝物

レシートを残す必要のある人にとっては落とし物として届けられていないと困る事もあると思います。

実際他所の現場では、レシート1枚でも拾得物として届けている所もありましたし、一応レシートも立派な拾得物として成り立ちます。

 

なので、現場の方針がどの様になっているかは分かりませんが、レシートなんてと勝手に処分してはいけません。

また、レシート以外でも拾得した人にとっては、取るに足らない様なモノだったとしても、落とした本人に取ったらとても大切なものの場合もあります。

 

以前、ペンに付いていたであろう小さなキャラクターの様なかけらが届けられたことがあり、警備員同士で

「これは、さすがに落とした人名乗り出る事ないよね」

と話した事があったのですが、1日だけ保管してから拾得に挙げる事無く処分しよう、となりました。

しかし翌日、遺失者が名乗り出て無事本人の手に戻る事となったのです。

 

あの時、保管する事をせず警備員の判断で処分していたらどうなっていた事かと考えると、保管していて良かったと思いました。

勝手な判断をしてはいけない

警備員が拾得物かどうかという事を勝手に判断して、預かるか処分するかを決めてはいけません。

同じ商業施設勤務の時でしたが、シワくちゃのハンカチが拾得として届けられていた事があり、警察へ届ける書類を作成している時に

 

「これはもう要らないから、と捨てたものなのでは」

 

と思いながら作業をしていたのですが、後日、遺失者が現れました。

そうかと思えば、ブランドの綺麗なハンカチの方は保管期間が過ぎても、遺失者が現れないなんて普通にあります。

 

ようするにどんなに汚れていて、他人から見たらゴミの様に見えたとしても、落とした本人にとっては大切な物かもしれない、という事です。

見た目でゴミかどうかと判断してはならないという事ですね。

 

そういう意味では、レシート1枚でももしかしたら落とした人にとって非常に大切な物なのかもしれないので、ただの紙と思わずに拾得物として扱わなければならないのかもしれませんね。

 

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