2024年の警備会社の倒産件数は15件だったそうです。そして2025年の上半期の警備会社の倒産件数は16件です。この時点で既に去年の総数を超えています。このままだと今年は一体いくつの警備会社が倒産してしまうのでしょうか。これも全て人手不足の為に会社が警備員を揃えられない、という状況の様です。これ早く手を打たないと来年はもっと倒産件数が増えるのではないでしょうか。
警備会社が人を揃えられない
今年上半期だけで、去年の倒産件数を超えたそうです。
去年は年間で15件、今年はまだ上半期しか過ぎていないのに16件。
このうち5件は人手不足で会社が倒産したそうです。
警備会社は小さな会社が何千とある業界で、何かあればすぐにでも倒産してしまう様な会社も多い様に感じます。
そんな会社が沢山ある中で長年人手不足が続き、いよいよ倒産する会社が目立ってきたのかもしれません。
半年の数字だけで前年を抜いた、というのは今年が終わる頃には去年より数倍は倒産件数があると思っても良いかもしれません。
これも全ては警備員を手配出来ない状況にあると言えるでしょう。
求人を出しても一向にこない応募者。
しかし警備業務への業務委託は沢山ある。
警備業界に稼げるチャンスがあるのに活かせられない。
これほど勿体ない事は無いですね。
この原因の多くは、警備員として働いても何の魅力も無いからです。
こんなにツラいのに平均以下の給料
24時間1勤務で5万円、月10日勤務・・
こんな募集があれば警備業界の人手不足はすぐにでも解消する事でしょう。
私が知る限り、これほどの好待遇の求人は見た事がありませんし、もしあるのであれば地域の警備会社としては一人勝ちできる内容でしょう。
月収50万円ですからね。
一応、全国の社会人の平均給料が33万円位で、警備員は平均約27万円だそうです。
平均以下の給料では、高い企業へ行くのは当然です。
しかも、警備員という社会的地位の低い業界なので、さらにマイナスポイントが付きます。
しかし社会人の平均給料を上回るくらいの魅力が無ければ、警備業界で働こうとは思うはずもありません。
どんなに仕事がツラくても、給料が良いから辞めない、となれば人手不足は解消すると思いませんか。
治安が悪くなっても警備員は居ない
賃金が安いから質の高い人が集まらない、質の高いサービスが提供できないから足元を見られた契約金しか貰えない。
今はこの様なデススパイラルに陥っている様な気がします。
高いサービスが提供できれば契約金も上がり、現場で働く警備員にも還元できる。
この仕組みを変えるのは簡単な事ではありません。
その為、安い賃金では人は集まらずサービスすら提供できない。
このままでは警備会社の倒産は日を追うごとに増える一方で、賃金すら上がりにくい構造になっていると思います。
警備会社が倒産し続けると、警備員をいないと仕事が出来ない企業は仕事にすらならず、防犯の為に警備員を雇いたくても警備会社が人手不足で仕事を引き受けてもらえず治安維持もままならない、なんて地域も出てくるかもしれません。
安い賃金では人は集まらない、サービスの質が悪ければ大した金額も出せない、この状況を打開するにはどうしたら良いのでしょうか。