交通費を出さない企業は別に何の法律にも違反はしていないし、面接時にちゃんとその説明を受けて入社しているのなら文句は言えません。しかし、今どき交通費も出さない企業は「ブラック企業か」と疑われても仕方が無いのかもしれません。実際少し前までは私も交通費の無い現場で働いていましたが、今は無事交通費が出る様になりました。
交通費は出なくても違反行為ではない
企業が従業員に交通費を出さないからと、なにも労働法的に違反しているわけではない様です。
交通費を出すか出さないかは、使用者が決める事なので、それに納得して入社しているのであれば、交通費は支払わなくても問題ないのです。
以前の現場では、交通費の出ない現場でした。
というよりも、面接時に交通費の事をある意味有耶無耶にされて入社し、気付いたら交通費を出さない現場だと知ったのです。
提示された給料の中に含まれている、と後でその説明を聞きましたが、面接の時にはそんな事は話していなかったように思います。
まあ、当時の事を今さら言っても仕方が無いので、現場を異動する話が出た時に今度は細かく確認しました。
雇用側が入社する時に、交通費を出さないと明言してそれに納得しているのであれば問題ないのですが、言葉を悪く言うとその時は「騙された」のかもしれません。
交通費も出さない警備会社は存在する
警備会社側が、初めから交通費を出さないというつもりで人を雇っている事も当然あります。
騙すなどではなく、求人で提示した給料の中に含まれている、としているのであれば後は個人が納得するかどうかだけです。
しかし、多くの警備員さんが現場へ赴く時、ある程度の通勤距離があるものです。
提示している給料に含まれている、とされていてもそこから最低賃金を差し引いても交通費としては足りない場合もあるかと思います。
そして、今どき交通費も出さない求人に応募する人も多くないのではないでしょうか。
警備員の仕事の提示されている給料の多くは、最低賃金を勤務時間に掛けた金額が多いと思います。
最低賃金が1,000円だとしたら8時間で8,000円だとか、例え10,000円だとしてもそこから交通費が含まれているなんて言われたら、他所の求人で「別途交通費支給」と書かれている警備会社を間違いなく選ぶ事でしょう。
そんな最低賃金で働かせている業界で、交通費が込みだとか交通費無し、なんて言われて今どき応募する人は居ないと思います。
以前の現場では、交通費を出さず今の現場では交通費が出ています。
警備会社内でも、交通費の出る所と出ない所があるのです。
恐らく今でも交通費を貰っていない現場が存在すると思うのですが、社内の事とは言え調べようがありません。
こんな事をしているから、警備業界はいつまで経っても「薄給」だなんていわれるのではないでしょうか。
通勤が遠いほど手取りが減るのは痛い
手取りで20万円貰っていても、そこから自分で交通費を出すのか別で貰えるのかでは大きく違います。
自宅から勤務場所が遠方であるほど、自分で交通費を出すとなると大変です。
交通費だけで5万円掛かっていたら、手取りは一気に15万円になってしまいますからね。
警備員の求人を見る時に、今どきそんな会社ないだろう、と油断せずにちゃんと別途で交通費が出るのかどうか確認する事をおススメします。
会社によっては自分が所属している様な所もあると思うので、気を付けた方が良いですね。
配属先の現場と1勤務当たりの給料に魅力があり、それでも自分で交通費を負担しなければならない事に納得しているのであれば何も問題ありません。
ただ、殆どの警備会社では今では交通費を出してくれるのは当たり前なハズですので、後で後悔する様な事が無い様にしたいですね。