施設警備員として出入管理をしているといろいろな人がいるのだなと感心します。そんな中でも工事業者の方々は若い方からご年配まで非常にいろいろな性格の方が多いです。今日の朝に受付をした工事業者の方の中でも2組ほど記憶に残る人物でした。
その若い工事業者のお兄さんは一言も喋らない
工事業者の大半の若い方は、つい最近までヤンチャをしていた様な人たちが多いです。
下請けの業者、そしてさらにその下請け・・になればなるほどそれは顕著で、下手をするとまだ未成年じゃないかと思う程若い人もいます。
しかし、そこはさすがに社会人。
我々警備員の様な底辺な人間に対しても、それなりにフレンドリーに接してくれます。
そんな人たちばかりかと思っていたら、今朝来た工事業者のある若い職人さんがひどかった・・。
殆どの人が挨拶をしながら受付にくる中、その人は黙って受付に来ました。
はっきり覚えてはいませんが、軽くガンを飛ばしてきていたかもしれないような雰囲気です。
(おお、最近にしては珍しい登場の仕方・・)
と心の中で感心しながらこちらはいつも通りに礼儀正しく対応します。
もう何度かこの現場に来ているようで、受付簿の書き方も説明なしにすらすらと書いていきます。
その間、一言も言葉を発せずむしろ面倒くさそうに書いていきます。
そして通常なら
「お願いしまーす」か
「ありがとう」などどお互いが軽く言葉を交わすところ
「お願いします」と言葉を発したのは私だけでした。
社会人として仕事をしていて、ましてや下請けで来ているという事は迷惑がかかる親元の会社があるわけです。
自分の取った態度で問題が発生した時、付けが回ってくるのは自分の会社であり、自分自身でもあります。
そういう事が判っていたら、仕事を貰っている現場の人間に対して横柄な態度は摂れないはずです。
警備員は仕事の依頼主ではありません。
なので警備員にへりくだる必要はありませんが、社会人らしい行動を取れないと入館させてもらえないかもしれません。
警備員には受付で不審者は資格の無いものを施設内に入れないようにする義務があります。
今朝の彼はそういった仕組みが判っていないのでしょう。そういう意味ではこういった施設の仕組みが判っていない未熟な社会人です。
挨拶をしないからと言って入館させない・・なんて事はありませんが、ウチの警備員も半人前な人間は居ますので、こういった態度を取る来訪者に腹を立てているものがいるのも事実です。
彼もそのうち、そんな態度では世の中損をするという事に早く気が付いて欲しいものです。
何日もこの工事現場に来ているのに受付簿が書けない
もう一人は60歳を超えているであろうご年配の工事業者の方の話です。
彼はもう何度のこの現場に来ているのを私も知っています。
帰りの受付は何度か受けていたのですが、今朝初めて入館の対応をしました。
受付簿に記入をし始めたのは良いのですが、
・自分がどこの現場に行くのかすんなり書けない
・記入例に従って書けばよいのに1枠づつ考え込んで中々ペンが進まない
この2つは現場に初めて来た人のあるあるです。
始めてきた現場では受付簿の記入の仕方に手間取って、警備員に聞きながら書く事が多いです。
我々も初めて来た人には一つずつ説明しながら書いてもらって次からはスムーズに書ける様対応しています。
しかしこの年配の職人さんはもうかれこれ1か月くらいは仕事をしに来ています。
それなのに受付簿の記入に今でも戸惑っているのです。
ほかの年配の職人さんでも2.3回も記入すれば、警備員に確認しなくても自分から必要事項を記入して入館されて行きます。
この年配の職人さんと何が違うのでしょうか・・。
自分が何をどのように書いたかを覚えながら書くのではなく、言われるがままに何も考えずに言われて事を書くだけだとこうなってしまうのでしょうか。
今まで私以外の隊員さんも彼の受付の時は苦労していたのであろうな・・と自分の隊の警備員に同情します。
こういった受付簿の記入に何度来ても戸惑う人は意外といますね・・。
なにも工事業者の人ばかりではない
受付けの業務をしていると色々な人を見ます。
横柄な人や親しげに話し掛けてくれる人、礼儀正しいのですが何も語らない人・・
警備員から見てどんな人が受付に来ても同じような対応を心掛けてはいますが、我々も一人の人間です。
嫌な気分になるような態度で接してくると、いい気はしません。
しかし、その嫌な態度をいかに見せずに対応出来るかが良い警備員かどうかの分かれ目だと思います。
ウチの隊員でも良い警備員と悪い警備員がいます。
私はそれをいかに悪い面が出ない様になだめるのも仕事だと思って彼らと日々接しています。