警備員は遅刻厳禁です。普通の会社員も当然の事ですが、警備員は勤務人数が決められており、その日の勤務にだれ一人欠ける事が出来ません。そんな遅刻する事すらマズい仕事なので、早めに現場へ上番する人もいます。しかし、1時間以上も早めに現場へ出勤しても、逆に迷惑になる事もあるのです。
遅刻厳禁だから早めに出勤する
警備員がその日の仕事に遅刻や欠勤をする事は、大問題になります。
その日に5人の警備員を配置しなければならない所を、時間になっても出勤してこなかったり、若しくは当日になって欠勤の連絡などを入れられると、時間通りに5人の警備員を用意できなくなってしまいます。
警備員はクライアントと「5人の警備員を用意する」という契約を結んでいるので、それを守れないと契約不履行となり、先方から損害賠償請求をされる可能性もあります。
普通の会社員は遅刻や欠勤で損害賠償請求される様な事はありませんが、警備員はその可能性があるので、どこの現場も遅刻や欠勤に対して厳しいのです。
そんな厳しい管理がされているので、警備員さんも「遅刻をしない様に」と余裕をもって早めに出勤してくれる方も見えます。
以前の現場でも、早めに来て遅刻しないよう心掛けている人が居ましたが、これが早すぎてもまた逆に問題にもなるのです。
早すぎる出勤が迷惑になる理由とは
遅刻しない様に早めに出勤する、というのは良い心がけだと思います。
しかし、だからといって1時間以上も早めに出勤しても、現場側には迷惑になる事もあるのです。
施設警備員の場合、多くが警備室などがあり、その中には休憩室があったりします。
早めに出勤した時に、その休憩室で時間まで過ごせばいいや、と思うかもしれませんが、余り早めに出勤しても困る事があるのです。
早めに出勤するという事は、まだ仕事中の警備員さんがいるという事です。
まだ仕事をしている警備員さんは、業務中の人もいれば交代で待機中の人もいるという事です。
多くの警備員さんが待機時間は休憩室で過ごす事になりますが、朝の時間でも待機時間がある人もいます。
そんな人が付かれた状態でのんびり待機室で休憩している所に、早めに出勤して来た人が入ってきたらどうなるでしょうか。
24時間近く働いて、待機時間に横になってうたた寝をしている人もいるかもしれません。
そんな所へ早めに出勤した人が居たら、ゆっくり休む事も出来ません。
もしかしたら早めに家を出たという事で、途中で買い物をしそこで朝食を摂り始めるかもしれません。
待機時間とは言えまだ業務中でもあります。
早めに来るのは良い事ですが、早めに来るという事はまだ仕事中の人の邪魔をしているのと同じなのです。
その現場の勤務に、朝の時間帯に待機時間が無かったり、待機中の人の邪魔にならないような場所が別にあるのなら問題ありませんが、警備員の職場にいくつも余裕のある部屋はそうそうありません。
限られた場所で邪魔にならない様にするには、やはり早過ぎる出勤は控えるしかないのかもしれませんね。
どこかで時間を調整する
過去の現場でやはり早すぎる出勤をしていて、周りの警備員さんからも指摘されていました。
その人はその後、早めに出勤をしているには変わりなかったのですが、職場の近くで時間を潰して待機中の警備員さんが休憩が終わる時間帯に警備室へ出勤する様になりました。
それでも上番30分前の出勤です。
他の警備会社で仕事をしている警備員さんは、どのくらい前の時間に現場へ到着しているか分かりませんが、30分前に上番しているのなら十分なのではないでしょうか。
会社側で「〇〇分前までには上番する様に」という決まりのある所もあるかもしれません。
しかし現場までかなり距離があり、車や電車の都合で早めの時間に着かざるを得ない様な人もいるでしょう。
しかも、早めに着いたからと言って警備室では、まだ仕事中で貴重な待機時間を過ごしている人が居るので、邪魔するわけにはいかない・・
そうなると、職場の近くで時間を潰せるような所で過ごすしかない、という選択肢になってしまいます。
ちなみに車で出勤する様な人はこういった時、車内で時間を潰す事が出来るので有難いですよね。
遅刻は出来ない、だからと言って早すぎてもいけない、なかなか難しい所です。