先日、巡回から戻って来た警備員から「廊下の曲がり角で残留者の女性とぶつかりそうになりました」と報告を受けました。通常巡回中に通路の角を曲がる時は様々な理由で大回りをしなければなりません。今回その大原則を分かっていても真夜中の巡回で人が無いと判断して曲がってしまったうえでのニアミスだったようで・・。
女性と曲がり角でニアミス
巡回から戻って来た隊員さんが
「さっき巡回中に廊下の角を曲がった瞬間、残留者の女性とぶつかりそうになりました、あぶなかった・・」
という報告を受けました。
特にこういった内容を報告する義務はないので話す必要もなかったのですが、よほどの出来事であったのか話してくれました。
建物内は人感センサーのある廊下部分なので、暗闇の中でのニアミスではなかったと思います。
また場所によっては床もカーペットを使用しているエリアもあるので、廊下の角の先から人が歩いて来る事に分かりにくいのも確かです。
そんな中で、人がいないであろうと思い角を曲がりかけた時に残留者の女性とぶつかりそうになったらしいです。
まあ、お互い衝突して怪我をする様な事も無くて良かったです。
もしどちらかが怪我でもしていたら、間違いなく警備員側にとって不利ですからね。
曲がり角での注意点
警備員は研修などで、巡回時に通路を曲がる時などは、見えない先を警戒して大きくゆっくりと曲がる事・・とならっている筈です。
特に施設警備員は建物内の巡回時に曲がり角の先に不審者がいる可能性を考慮して巡回しなければなりません。
毎日巡回している現場ではそういった意識が薄れがちです。
建物内に不審者が忍び込んでいて、警備員が歩く靴音を聞きながら曲がり角の先で待ち構えているかもしれない・・と考えると不用意に曲がろうとは思わないはずです。
しかし、特に異常もなく人の気配もない様な現場を毎日巡回していると
「どうせ今日も何事も無く終わるだろう・・」
という油断が生まれて気を付ける事無く角を曲がってしまいます。
分かっていても危険な曲がり方をしてしまう
勝手を知っている現場だからこそ、慎重に巡回できるようにしたいですよね。
私でさえ、そこまで気を使った巡回をしているのか・・と思い返してみるとそこまで言い切れません。
「この先の廊下がどうなっているか分かっている」
という気持ちで巡回しているから平気で内回りで曲がってしまっています。
ひとつひとつの曲がり角を、すべて慎重に大回りで回っていたらとんでもなく時間が掛かってしまいますが、大きく曲がろうとするだけで万が一の危険は回避できると思います。
不審者が襲い掛かってくる
という認識で巡回していれば面倒だ・・と言う気持ちも無くなると思うのですが。