座哨の出入管理では、手元が見えない事をいい事にスマホやイヤホンを充電している隊員がいます。建前では待機時間に使用する為に充電している様ですが、業務形態の都合上、実際どのように使用しているのか確認のしようがありません。しかし、明らかに相手から見えるような使い方をしている者もおり、勘違いされたらどうするんだろう、と危機感のない警備員もいるのです。
受付場の見えない位置
施設警備の現場で座哨業務であるような所は、相手から手元が見えない場合が多いのではないでしょうか。
実際経験してきた座哨業務の受付場のほとんどは、机の裏側で手元が見えない場合が多く、読書用の本や間食用のスナック菓子が置いてある現場も少なくありません。
そんな座哨業務の受付場ですが、作りによっては前以外は壁に囲まれて、手元が一切見えない所や、警備室内からの受付の場合、これも同じ様に手元は見えません。
また、受付場をくるりと回り込めるようになっている配置では、手元が隠れる様な事はなく仕事に関係のないものを置くのは危険です。
そういった様々な受付場を見てきましたが、今回は手元が隠れないような作りの受付場であった出来事です。
スマホをやイヤホンを充電する危険
手元が隠れる様な受付場の周りでは、コンセントなどもあるのでいつ使おうとしているのか分からない、スマホやイヤホンなどを充電している隊員さんもいます。
手元が隠れて相手から見えないような作りならば、充電していても問題ありませんが、現場に配属してきてまだ間もない様な隊員さんなどは、そんな仕組みをまだ理解できていません。
「みんながしているから」
と表面だけ理解して、周りの状況を考えずに行動してしまうのです。
現場の状況を理解できているほかの隊員さんは、周りから手元が見えてしまう様な作りの受付場では充電していません。
それは、周りから手元が見えてしまうので、スマホやイヤホンの充電をしていたらお客様などから「丸見え」になっているからです。
受付場でスマホやイヤホンなどを充電していたら、勤務中には使わないとしていたとしても、相手にはそう理解してもらえる事はないでしょう。
明らかに仕事場で、しかも目の前で充電しているのだから
「仕事中にイヤホンを使用してスマホを見ている」
と思われるのが間違いないでしょう。
そういった誤解を避ける為に、敢えて周りから見えてしまう様な受付場では充電はしないのです。
そういった事情まで理解できていない配属したての隊員さんは、手元が見えない受付場と、手元が見える受付場での使い分けが出来ず、丸見えになってしまう様な受付場でイヤホンの充電をしていました。
とりあえず、本人には事情を説明して丸見えな場所で充電していると、変な誤解を生み「自分が損をするだけ」だと指導しました。
初めは「みんなしているのになぜ自分だけ」の様な反応をしますが、こういった指導を受けて受付場での状況を把握し危険な行動を学んでいくのです。
しかし、中にはもう何年も勤務しているのに相変わらず、自分のしている事の危険性を把握していない隊員もいるのです。
スマホを使用しながら充電する愚か者
ある高齢の隊員は5年近くは経っている、ある意味ベテランの域に達している施設警備員です。
資格も取得し、他の警備員のお手本になったり指導する側の立場の隊員のはずです。
しかし彼はある日、出入管理の受付場のしかも周りから見えてしまう様な作りの受付場で、勤務中にスマホに堂々と充電をしながら遊んでいました。
その現場は人の往来も少なくヒマな現場である為、スマホで遊んでいても奇跡的に見つかる事はありませんでした。
そんな彼は、周りから見えてしまうかもしれないので、極力充電はしない様にするという感覚は無く、しかも充電しながらそのスマホで遊んでいるという有様だったのです。
もう警備員になって何年も経っているのに、しかも資格まで持っている様な隊員が、見つかったらどうなるのか分かっているはずなのに堂々とスマホで遊ぶという
ただただ呆れるばかりでした。
一応本人も分かっているとは思いますが、再度私から注意はしておきましたが、また同じ事をやらかしそうな気がしてなりません。
もう少し危機感を持って勤務してもらいたいものです。