施設警備員の一番役に立つべき業務ともいえる、火気点検。夜中の巡回で火元の点検が出来るのは警備員だけです。その夜中の巡回で以前、吸い殻入れがくすぶっているのを発見した時のお話です。
火の元の確認が重要だと感じた事件
警備員が夜中に巡回をして、戸締りや火気点検をしますが、よほど事故や事件に繋がるような事はそれほどありません。
ちゃんと戸締りされているか、ガスの元栓が閉まっているか、という確認をしますが、万が一窓が開いていてもそして元栓が開いていたとしても、そこから侵入者が入っただとか、元栓が開いていたせいで火事になったとはなりません。
いずれもそうなる前に警備員が処置しているからです。
しかし、以前細密巡回をしている時に、従業員の休憩室に置いてある吸い殻入れから煙が出ている事がありました。
話がそれますが、数年前までは屋内での喫煙に関する規制が今ほど厳しくは無かったので、当時は建物内の休憩室で喫煙が可能でした。
しかし、現在では建物内で喫煙室を設けようとすると、色々な条件を満たす必要がある為、その条件を満たしていない休憩室では喫煙が出来なくなっている事と思います。
私は現在そこの現場で勤務していないので、いま休憩室がどうなっているか分かりません。
その休憩室の吸い殻入れのくすぶりを発見した時は、フィルターの燃える匂いなどで室内がかなり臭かったです。
普通のタバコの煙とはまた違い、フィルターが燃える匂いはキツイものがあります。
館内はすでに従業員も帰宅した後の時間なので、数時間前からくすぶっていたのだと思います。
よくあれで済んだなと安堵しました。
自分の部屋の灰皿だとしっかり火を消すだろうに、あのような他人と共用の灰皿などは、しっかり火を消さずに立ち去ってしまう人も居るのでしょうか。
喫煙者のせいで火事になり、喫煙所が無くなってしまったり、多額な責任を負わされたら、などとは考えないのでしょうか。
警備員として夜間に巡回し、火気点検をする大切さを大いに感じた事件でもありました。
今では喫煙所がめっきり減ってニッコリ
それ以降の現場で勤務しているうちに、喫煙に関する規制が厳しくなり、当時の現場でも室内の喫煙所が無くなりました。
更に、喫煙室として残した部屋は、煙が外へ出ないような配慮などがされタバコを吸わない人にとっては働きやすい環境になって行きました。
タバコを吸わない人にとって良い規制かもしれませんが、施設警備員にとっても良い出来事でした。
今まで、施設内にいくつもあった喫煙室が、設置の条件を満たせない為に喫煙室として使えなくなったのです。
日を追うごとに喫煙室だった部屋は、倉庫や別の使い道の部屋となり、それこそ10部屋近くあった部屋数が1部屋になる勢いでした。
これの何が警備員にとって朗報かというと
夜間巡回時に火気点検の部屋の対象から外れた事です。
今まで細密巡回時に、各喫煙室の火気点検を実施していましたが、それ以降倉庫になった事で入らなくて済んだり、通常の部屋として見回るだけで済むようになったのです。
これだけで細密巡回にかかる時間の短縮になりました。
夜間に火災の心配事が減ったのと、巡回にかかる時間も減ったのはかなり助かりました。
まあ、喫煙者にとってはますますタバコが吸える場所が減り、さらに肩身の狭い思いにはなったでしょうが。
下番途中に前の車がポイ捨て
タバコを吸う人が年々減ってきているようですが、タバコを吸うマナーが悪いとその肩身の狭い思いは増すばかりです。
先日も仕事を終えて、車で自宅へ向かっている最中に前を走る車から、にょきっと手が出て
「あ、これはもしかして」
と思ったと同時に何かを捨てるのが見えました。
そうタバコです。
今どきこれほど喫煙者に対しての風向きが悪くなっているご時世にもかかわらず、走行中の車からタバコを捨てる輩が居るのです。
ゴミを捨てるな、という誰にでもわかる様なマナー違反をタバコで実行するという最低な行為です。
私は以前は喫煙をしていましたが、今はすでに辞めています。
なので、タバコが吸うに関して世間の風当たり強くなろうとどうでも良いですが、こんなポイ捨てをして世の中から益々風当たりが強くなるかもしれないと思わないのか不思議でなりません。
自分で自分の首を絞めているのに気づかないほど無知なのでしょうか。
タバコはマナーを守ってさえいれば個人の好きで喫煙するのは良いと思っています。
しかし、そのマナーを守れないのであればいっそ無くなっても良いとさえも思っているのです。
タバコは火を扱う分、他人に害を与える事もあります。
警備員としての仕事上だけの問題ではなく、誰もが嫌な思いをしない様にして欲しいものです。