施設警備員は細密巡回中に残留者に声を掛ける事があります。現場にもよりますが、残留行為が違反でない所もあるのです。そんな現場で巡回をしている時、宴会をしている残留者から逆に声を掛けられる事もあるのです。その内容は「警備さん一緒に飲みましょうよ」というお誘いです。
細密巡回中に残留者から飲酒を勧められる
以前の現場で、細密巡回中残留者から声を掛けられた事がありました。
その内容とは
「警備員さん、一緒にどうですか」
という事です。
この一緒にどうですか、という内容は要するに「一緒にお酒を飲みませんか」という事なのです。
残留者が、お正月の夜に部屋で宴会をしている所を通りかかった私に宴会のお誘いをしたのです。
もちろん丁重にお断りをしました。
まあ、だいぶ酔いが回っている様でもあったので本気で誘ったわけでもなさそうでしたが。
警備員が業務中に従業員から声を掛けられる、というのは別に珍しい事でもなく、警備員と従業員が険悪な仲でない限り、この様な状況はよく見かける光景だと思います。
現場にもよるが残留は違反ではない
施設警備員は細密巡回をする時、館内にいる残留者に早く退館するよう声を掛けます。
これは最終的に建物内に誰も居ない状態にする必要があるのです。
しかし、これはすべての施設に当てはまる訳ではなく、中には残留者が夜通しいるのが当然、な現場もあるのです。
商業施設やビジネスビルなどの建物は、夜間誰も居ない状態にすると思いますが、病院やマンションなど夜でも人が居る方が普通な現場もあるのです。
多くの施設警備員が、このどちらの業務に当たるかは分かりませんが、現場によっては「残留者がいるのは当たり前」な現場もあるのです。
私は「夜間は残留者をゼロ」にする為に必死になっていた現場と、細密巡回中でも「残留者がいても良い」現場を経験してきました。
どちらかというと
「残留者がゼロ」
の現場の方が、警備員として業務をするには楽だと思います。
残留者がいると、何かトラブルがあった時に「館内に人が残っている」という事を気にしなければなりませんが、誰も居ない状態であればトラブルに専念できます。
そういう意味では、残留者がいても良い現場は「帰宅を促す声かけ」をしなくて良い反面、緊急時には対応が一つ増えてしまうのです。
警備員に限らず業務中に飲酒をしてはいけない
どこの企業でもそうですが、就業中に飲酒をしてはいけません。
こんな事は当たり前な規則ですが、警備員は今回の様に残留者から飲酒のお誘いの声を掛けられる事があるのです。
周りの隊員でこの誘いに乗って飲酒をした者はいませんでしたが、中には
「ま、ちょっとだけなら」
と誘いに乗ってしまう警備員がいるかもしれない、と不安でもあります。
特にこの後車を運転するわけでもありませんし、夜中の業務なので、帰着後来客がある訳でもありません。
巡回が終わった後も、誰も来ないのが分かっている状態で「少しなら」という誘惑に負けてはいけません。
特に当時は元旦でもあり、業務中であったとしても気が緩みがちです。
もし飲酒をしてしまった時に、営業所の人が来たら、緊急事案が発生したら、酔って出入管理で居眠りをしてしまったら。
これでは何の言い訳もできませんね。
いくら向こうが誘ってきたとしても、丁重にお断りして業務に集中する様にしましょう。