先日、勤務の引継ぎをした際に救急対応があったようでした。その際に一般の方が要請したらしく警備員側もクライアントも把握しないまま救急車が敷地内に入ってきました。通常なら敷地内に緊急車両が入ってきたら詳細が分からなくてもクライアントに一報を入れるのが常識ですが、ウチの10年以上この現場にいる資格持ちの年配隊員はロクな対応が出来ませんでした。
警備員は新任教育をはじめ色々な所で、
「巧遅より拙速」
という言葉を聞くと思います。
これは「出来は良いが完成が遅い(巧遅)。そして多少出来は悪いが迅速である(拙速)」という内容の意味です。
警備員の業務の中に緊急事案というものがあります。これは人命など急を要する出来事に対して報告をする際、時間をかけて状況を確認した後にクライアントに報告するよりも、情報が断片的でも良いので第一報として速やかにクライアントの耳に入れる・・という行いに際して警備業界内で使われている言葉です。
いや、普通なら誰でも知っていますかね、このくらいなら。
それが昨日の出来事の報告を聞いた際に、緊急車両が入ってきたが内容が分からなかったので(把握が出来るまで)クライアントには報告しなかった・・と言いました。
これを聞いた時、声には出しませんでしたが
(うわ、こんな初歩的な事10年以上も警備員やっていて出来ないのか!)
とビックリしました。
普通の隊員ならここで、巧遅より拙速の話をして警備員の知識として指導するところですが例の期待していない警備員なのでスルーです。
そもそも今更指導されるような新人警備員でもないし、資格すら持っている警備員ですよ。
後で他の隊員に事案の流れを話して、自分ならどうするか聞いてしまいました。
やはり巧遅よりも拙速という話は、入社当時(5.6年前)の新任研修時に学び今でも覚えていました。
今いる年配の警備員たち(見放されている)はこういった警備員としての基本的な規則を実行できません。
分かりやすく言えば、なんでも融通の利く用務員のおじさんの様な仕事ぶりです。
恐らく施設警備員と用務員的な業務の違いを分かっていないようです。
まあ、この業界に入った時から警備員としてのまともな教育を受けていないのかもしれませんが・・。
日頃うちの会社の現任教育などに参加しているはずですが、ウチの現任教育もあまり初歩的な事まで教えている感じではないからなあ・・。
こういった人物に基本を教え損なうと、年を重ねているだけに中々考え方を変えさせることは難しいです。
この現場に自分たちの方が昔から居るからよく知っている、なんて変なプライドがあるだけに厄介です。
どう見ても警備員としての知識は後から入ってきた人間の方がよく知っていると思います。
年配者の警備員のいる現場では昔からその現場で勤務している方など見えますが、全員がうちの様なおかしな警備員ばかりでないと思います。
しかし中にはこういった基本も出来ない面倒な警備員がいるのも事実なんです。