施設警備員の多くの方が自分の勤務先にあるであろう自動ドア。自動ドアは意外とちょっとした事で故障します。現場によっては故障した時に警備員が初動対応するかもしれません。自動ドアが故障して警備員が対応に当たる時、設備経験のない警備員でもその呼称に対応出来る事もありますが、時にはなぜ故障したのか分からない様な時もあります。
自動ドアは故障しやすい
施設の規模によって自動ドアの数は違います。
大きな施設になると、自動ドアの数も何十か所となりその扉の管理も大変です。
特に施設警備員の場合は、開閉店時に扉の施解錠からセンサースイッチを入れる業務もあったりと忙しい事になります。
そして扉の数が多くなるという事は、自動ドアが故障しその対応に追われる頻度も上がるという事なのです。
自動ドアは意外と故障しやすいものです。
開いた扉のすぐ横を人が行き来するので、人がその扉に強く当たれば扉が不具合を起こす可能性もありますし、また建物の内と外の境にある様な自動ドアは、外からのごみやチリが溜まりやすい場所でもあります。
そのゴミがレールの溝部分に溜まれば、扉がスムーズに動かなくなり、最悪扉が閉まらなくなってしまいます。
この様に、自動ドアは故障しやすい為、警備室に連絡が入りその不具合を警備員が対応する事になるのです。
警備員でも対応できる場合
自動ドアの不具合の対応をするのは、通常は設備の担当者になると思います。
しかし商業施設の様な現場によっては、第一報が警備室へ入り巡回中の警備員に無線で、自動ドアの現場まで行くよう指示が出る場合があります。
今まで経験した現場では、商業施設では警備員が状況を確認し警備員で対応できるのであればその場で対応します。
しかし警備員では原因が変わらず、自動ドアの不具合が解消されない様であれば設備担当へ連絡し、その先の専門の業者を呼ぶことになるのです。
自動ドアの不具合は大抵レール部分のごみの詰まりである場合が多かったので、ごみを取り除いて電源を入れなおすと正常に作動するようになっていました。
ごみを取り除くだけなので、警備員でも簡単に対応できるという訳なのです。
そんな簡単な対応でも、現場によっては警備員が対応せずに、初動から設備担当の方が対応に入る所もあります。
というか、商業施設以外の現場ではほとんど設備担当者が対応に当たっていました。
そういう意味では、多くの施設警備の現場では自動ドアの対応というのは、主に設備担当者がするものなのかもしれませんね。
もし、そうであれば自動ドアの仕組みや簡単な対応などを経験できるという意味では、商業施設の現場を経験できるというのは貴重なのかもしれません。
専門の業者が来る時
警備員が不具合の対応をしきれない場合は、専門の業者を呼ぶことになるのですが、そうなってしまう程の不具合では、自動ドアが扉の開閉をしない場合が多いと思われます。
扉が開かない、となるとそこから人が出入り出来ないという事なので、施設側としては非常に困りますね。
入り口がその1か所しかないとなると、修繕が完了するまではセンサーを切って常に開放状態にしなければならないかもしれません。
そうなると、季節によっては施設内に外気が入り込んで快適な空間とはいかなくなっています。
自動ドアの専門の業者も、自動ドアが故障したその日にすぐ来れるとも限らず、また部品交換が必要となった時、部品を取り寄せている期間は扉はそのままとなります。
過去にも、自動ドアの部品の手配が遅れるという事で、その間扉を開けたままで人の出入りをする事となった現場もありました。
当時は季節的にも真夏や真冬ではなかったので何とななりましたが。
自動ドアは外と施設内をつなぐ電気設備の扉です。
施設を利用する人が必ず通る場所になるので、施設を管理する警備員も無関係ではありません。
簡単な仕組みや簡単な対処法は、警備員として身に付けておく必要があるものだと思います。