警備員は正社員だからといって契約社員よりも決して給料面などで優遇されているとは限らない

警備員でも正社員になるのを希望する人がいますが、私が経験してきた警備会社で正社員という括りで現場にいた人は殆どいませんでした。その多くは契約社員というアルバイトと同じ待遇での従業員でした。世の中の多くの警備員の求人を出している所は、正社員登用ありと記載されていても、結局は現場に出て働ける人を募集しているので、新卒として入るか、よほど現場で働かせてはもったいないと思われる様な人でないと成れない、と思うのですがいかがでしょうか。

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警備会社は現場の駒が欲しい

多くの警備会社は、現場で働ける人材を欲しがっています。

警備の求人の内容を見れば一目瞭然ですが、殆ど現場で働ける募集だらけです。

 

そう、優秀な正社員が欲しいのではなく安く使える人材を求めているのです。

 

極まれに管制などの内勤者のポストの募集も見かけた事がありますが、内容を見る限りあまりお給料が良い印象は受けませんでした。

警備業界の多くが、現場で働ける人材を欲しており、その現場で働ける人材は非常に入れ替わりの多い業界です。

 

入社して1週間や1か月という短期間で辞めてしまう様な人もいるので、社員として受け入れるよりも契約社員やアルバイトとして受け入れた方が管理も楽なのかもしれません。

 

そして、現場で働く従業員は安い給料でないと会社が存続できないのです。

警備会社の求人はアルバイト扱い

警備会社の求人で人を入れても、現場で働かせる人材の多くはアルバイトの様に薄給です。

というのも、契約で仕事を貰っていますが、その金額が非常に安いからです。

 

警備会社は委託先と契約で仕事をしています。

その時に金額も決められているのですが、他所の警備会社に取られてしまわない様に、少しでも安く契約していたりします。

その最たるものが「入札制度」になりますね。

 

警備会社が仕事を貰おうと競って、相手よりも安い金額を提示するのでその安い金額を現場で働く警備員に還元させることもなく、安い賃金で求人を出さざるを得ないのです。

そんな安い金額で雇おうとすると、とても基本給で給料を払う様な正社員なぞ雇おうとは思わないでしょう。

 

その為、現場へ出す人材はアルバイトの様な金額で働く契約社員となるのです。

中には、正社員として現場で働いている従業員もいるのかもしれませんが、よほど大きな警備会社か、よほど人材が足りず仕方なく正社員を投入している、という状態なのではないでしょうか。

契約社員としての給料は高くない

現場で働ける人材は、少しでも安い賃金で済む契約社員、という事になります。

 

求人の中には正社員として、そしてそれなりな金額で現場で働けるという内容で募集している所もあるのかもしれません。

しかし、警備員として働ける利点の一つに

 

休みが好きな時に取れる

 

という魅力があります。

1か月の出勤日数や休みの日など、それこそアルバイトの様な働き方が出来ます。

たしかに金額もアルバイト並みですが、月給20万程度貰えるアルバイトならまあいいか、という人も多いのではないでしょうか。

 

ですが、これがもし正社員として採用されると、話は変わってくるのではないでしょうか。

1か月に〇日以上出勤する事となり、休日も会社規定に従わざるを得なくなり、基本給で給料が出るので、月によって休みの日数を変化させることも恐らく不可能。

 

とどめが、余り契約社員と給料が数万円程度しか変わらない

 

こうなってはよほど契約社員の方が魅力と感じませんか。

正社員であるがゆえに会社に縛られる事が多く、会社組織に嫌気がさして警備業界へ逃げてきた人にとっては、前と何も変わらないのかもしれません。

 

正社員と契約社員という漠然とした違いを気にして、やみくもに正社員というものにこだわってしまうと後で後悔する事になるかもしれませんよ。

 

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