警備員は高齢の人が多く仕事をしています。そしてこれは以前から個人的にも不安に思っていた事ですが、歳を取ると個人差があるものの認知機能の低下と体力の衰えが現れてきます。業務の伝達をしてもイマイチ理解できていなかったり、緊急時に走っていかなければならない時に、走れなかったりと警備員として、いや仕事として成り立たない場合もあるのです。
高齢の警備員さんは増える
警備業は高齢者の人が非常に多く働いています。
今までの仕事を退職して、年金だけでは生活できないので定年後も働く人が多かったり、定年後に雇ってもらえる働き場が警備業しかなかったという人も居るでしょう。
そして、警備業界は人手不足なので定年後だろうが、他で雇ってもらえない様な人であろうが、来るもの拒まずの精神で警備員になるのはそれほどハードルは高くありません。
そして警備員でも定年はあるものの、ほとんど「無い」と言っていい様なザルな規則の為、体の動く限り働き続ける事は出来ます。
とりあえず「人数合わせで人が居ればいい」という状態で配置している所もある様で、欠格事由に触れないのであればどれだけ高齢な人でも仕事が出来るのです。
今の警備会社でも、高齢の警備員さんは大勢所属しており、同じ職場でも70歳過ぎの警備員さんもいます。
そんな高齢の警備員さんですが、一緒に仕事をしていて不安に思う時もあるのです。
体力よりも認知機能の低下が心配
人間歳を取れば認知機能が低下し、それがひどくなると認知症という症状が出て、日常生活に支障をきたす様な人も居ます。
警備員として仕事をしている高齢の警備員さんでも、例にもれず高齢の警備員さんでも、中には認知機能の低下が衰えてきてる?とおぼしき人もちらほら居たりします。
そりゃ、70歳も過ぎていれば体力も衰えてくれば認知機能も低下してきます。
若い頃は普通に受け応えできていたのに、歳を取って認知機能が低下してくれば反応が遅れたり、記憶力も悪くなってきます。
一緒に仕事をしている高齢の警備員さんでも、業務連絡をした時、普通の人は「10理解できる」所が、高齢の警備員さんの場合は「7しか理解できない」時もあります。
まだ0ではないので足りない分は周りの警備員でカバーできますが、これが恐らく5以下になると、仕事を続けるには怪しいラインになるでしょう。
また、彼を呼びとめても耳が遠くなっている為に「無視」された状態になり大きな声で何度も呼び掛けてやっと振り向いてもらえる、なんて事も日常茶飯事です。
誰もが通る道なので、これらの症状を責めるわけにもいきませんが、明らかに仕事に支障が出る様になってきたら、警備員の仕事すら引退を考えなければなりませんね。
個人差があるので全員というわけではない
人が歳を取って、体力が衰えて来たり、認知機能が低下してくる程度は完全に個人差があります。
今までの現場で多くの高齢の警備員さんを見てきましたが、仕事中にボーっとしている60歳の警備員さんも居れば、80歳近くでもハキハキとしテキパキ動ける警備員さんも居ました。
世の中の仕事でも定年制というものがありますが、人によってはその年齢で退職してしまうには惜しい、という人も居るでしょうからこの制度自体どうなのかな、という思いもあります。
それは警備業も同じで、70歳になったから警備業も定年、と決めてしまうのではなく、ある基準を設けた認知機能検査や体力検査などをして、それにクリアできるのであれば契約を更新する様にしても良いのでは、と思っています。
まあこれをするにあたり、何も高齢の人だけに検査をさせるのではなく、60歳以下でもこの検査に引っ掛かりそうな警備員さんは今まで何人も見てきましたがね・・。