警備隊はみな同じ業務をしています。その為に引継ぎなどをして情報を共有して一人でも違う行動をしない様に気を付けています。もし一人でも違う行動をしていると、緊急時に連携が上手く取れなかったり連携が取れない事で大きな事故につながる可能性もあるのです。
警備員はみな同じ行動をしている
警備員は皆同じ業務をしています。
出入管理にしても巡回にしても、同じ規則にしたがって警備員さんが交代で別の人に変わっても、対応は同じです。
これは、別に偶然同じになっているのではなく、同じになる様に気を付けているのです。
その為に引継ぎなどをして情報を共有化し、誰が対応しても同じになる様にしています。
しかし、警備員の中にはこの事をあまり重要に感じていないのか、もしくは初めから理解していないのか守れていない人もいるのです。
「こうすればお客様が喜ぶだろう」とか「効率化を考えたらこうすればよい」
などと自分で勝手に行動して、規則を守らない警備員も稀にいます。
彼らの中には、足並みをそろえて業務にあたる、という事が優先になっておらず「こうしたらもっと良い」という思想が優先になっている様です。
引継ぎは情報を共有化する為のもの
警備員の業務に効率化を求めるのは何も悪い事ではありません。
実際、昔からこうだったから。
という流れで時代にそぐわない非効率な仕事をしている現場も少なくないと思います。
しかし、だからと言って自分一人だけ「こちらのやり方の方が良いから」という行動は、現場で仕事をしている警備隊の警備員さんたちに迷惑を掛けてしまっているのです。
少なくとも効率化を考えて改善しようとするのであれば、その手順を踏んで許可を得て、その変更となった業務を「引き継ぎ」として全員に周知させる必要があります。
正規の手順さえ踏んでいれば、現場の業務が改善され効率化する事に反対する警備員さんもいないと思います。
まあ、せいぜい反対するのは「昔からやっていた事を止めるだなんてけしからん」という仕事を精神論で語ろうとする古い考えの人だけだと思います。
仕事が効率化すればそれだけ必要のなかった負担が減るわけで、結果自分にも良い事だと思うのに、変化という対応についていけない人は嫌がるのでしょうね。
一人だけ違う行動をしてはいけない
そういう意味では、変化は大歓迎なのですが、今回問題になった出来事は、ある隊員さんが自分だけ会社の許可を得て、自分だけ違う業務を行っていたのです。
業務の改善が目的で会社へ相談したようですが、その許可を自分だけ得て、他の警備員さんたちは従来通りの行動をしていたという事です。
本来なら、会社から得た許可を引継ぎなどでメンバーへ周知し、警備隊全体が同じ業務の変更をするべき所を、自分だけ許可を得たにしても、一人だけ違う行動をしていたのです。
これは他の隊員さんから報告があってはじめてわかったのです。
現場にもよりますが、今の職場は同じ警備隊内の事とは言え、全員が同じポストを共有していないので、一人の警備員の勝手な行動を他の警備員が知る事が難しいのです。
同じポストを交代する警備員さんだからこそ分かった事で、この様な隊員によって違う行動をしていては、周りの隊員さんが混乱します。
「通常、大多数の警備員さんは同じ仕事を引き継ぐが、A警備員だけみんなと違う引継ぎになる」
こんな事では引継ぎを受けた警備員さんが混乱しますよね。
そうはならない様に、みな同じ業務が出来る様に引き継ぎをするのですが、これでは引継ぎが意味を無くしてしまいます。
もし一人だけ違う行動をしたことで大事故につながる様な事に発展した時、一人だけ違う行動をしていた警備員は責任を取れるのでしょうか。
そうならない為にも、一人勤務の現場ではない大人数で仕事をしている警備隊では、みな同じ業務をする様にしているのです。
今一度、警備隊で仕事をしている人は、自分一人だけ勝手な業務をしていないか、また勝手な業務がどれだけ周りに迷惑を掛けているか考えて欲しいですね。