施設警備の現場の多くは一つの建物の管理になりますが、勤務地によっては契約している該当施設が複数ある所もあります。管理する施設の敷地外に関連施設がある場合は、警備員が巡回で見回る様な所もあるのです。過去にも離れの建物の巡回や常駐でも勤務の現場がありました。
勤務する現場は一つとは限らない
今まで勤務してきた現場では、敷地の外に契約している建物がありました。
その建物も警備業務の対象物件であり、出入管理や巡回などの業務を行っていたのです。
大型商業施設勤務の時は、敷地外にある契約物件は無いものの、従業員専用駐車場の巡回があったので、ある意味その現場でも敷地外の管理物件と言えるのかもしれませんね。
そうなると今まで勤務してきた現場全てで、敷地外にある建物の警備業務を行っている事になります。
大型商業施設の勤務の時は、敷地内に大きな施設があるのでその建物の中で警備業務を実施していましたが、ある決められた時間になると自転車で駐車場を巡回するのです。
まあ、巡回するだけなので一回りしたらそれで終了です。
常駐するわけではないので、それほど苦ではありませんでした。
しかし、別の現場では初めから敷地とは離れた場所に建物があり、そこで出入管理業務や巡回などを行う現場もあるのです。
離れのある建物の問題
敷地から離れた場所にも建物があり、そこでは出入管理業務や巡回などを行う現場もありました。
そこでは、警備員を常駐として24時間配置する形になっているというちゃんとしたポストが与えられていたのです。
決められた時間にふらっと見回るわけではなく、常に警備員を配置しているので、事案も発生します。
建物によっては警備室もあり、もはやそれは物件がもう一つあるのと同じです。
これを1件の契約として警備員を配置するのはどうかとも思いましたがね。
まあ、その分契約金も2件分無いと配置する警備会社側も赤字になるのではないでしょうか。
離れた場所に建物があり、1件分の契約として警備員を配置するのは、現場で働く警備員にとっても苦痛です。
離れの建物が大きければ大きいほど、事案も当たり前のように発生しますし、それをまとめるのは本部側の警備隊なのです。
2つの物件を一つの警備隊が管理している様なものです。
警備会社の営業さんは、こういった無茶な契約の場合はしっかりとお金で取るか、別件の契約として警備隊を配置するかして欲しいものです。
離れの勤務はヒマである場合が多い
とはいえ離れの建物の管理は、本部の建物ほど忙しい訳でもありません。
基本的に、本文の建物がメインで離れは付随しているので、人の往来も多くはありません。
そう、離れの建物は「ヒマ」なのです。
他の現場でも似たような状態でしたが、本部の敷地外にある離れの施設の警備業務は、出入管理の業務はあるものの、人は殆ど来ません。
そして、巡回にしても大した広さではないので本部の数時間もかかる様な巡回とは違います。
現場にもよるのですべてが同じとは限りませんが、私が経験した現場の離れの巡回所要時間は30分程度でした。
これだけラクな建物であれば、単体の契約では安すぎて警備会社側も請け辛い事でしょう。
だから、本部の物件とセットになっていたのかもしれませんね。
警備隊の勤務表も、同じ隊員さんが離れの業務に入るのではなく、交代で勤務に就く様にしました。
離れの勤務になった日は「ラクが出来る日」なんて隊員さんの間でひそかに人気もあったほどです。
全ての施設警備の現場に、敷地外に離れのある建物があるとは限りません。
そして、その離れの建物の勤務がラクが出来るわけではないのです。
私が配属された現場の勤務が「たまたま」そのようだった、というだけです。
しかし、もし配属された現場には慣れの建物の勤務があり、ラクが出来る様な業務であったのなら、そこは「アタリの現場」なのかもしれませんね。