警備業界は人手不足です。それを何とか打開しようと一部の警備業者ではドローンや巡回ロボットなどを導入していますが、1万社もあるであろう警備業界から見ると導入している会社は恐らく1%にも達していません。2025年現在で現役の警備員から見ると、きっと10年先を見ても全ての警備業者が何かしらのAI化を導入する事は出来ないでしょう。
警備業界は万年人手不足
警備業界は長らく人手不足です。
「入っては辞め入っては辞め」を繰り返しており、しかもその多くが比較的年齢の高い人ばかりです。
人が足りない状態で抜けては入るを繰り返しているので、いつまで経っても人手不足が解消しないのです。
そんな人手不足を解消しようと思ったのかどうか分かりませんが、大手の警備会社は人に頼らない警備業務として、ドローンや館内巡回ロボットなどを導入しています。
私の住んでいる地域では、ドローンや巡回ロボットを配置している施設は無いので、実際に目にした事はありませんが現場の警備員さんや施設を利用しているお客様から見たらどの様な反応なのでしょうか。
ドローンにしても巡回ロボットにしても、その施設に人間の警備員も管理する為に配置しているでしょうから、完全なAI化とは呼べないのかもしれません。
しかし、いつかは大きな施設に警備員は一人だけで、あとは全てAI化している‥なんて日も来るかもしれませんね。
人手不足でもAI化できない理由
警備業者は約1万社もあり、これも廃業したり起業したり増減しつつも、毎年微増してる状態です。
会社が増えているのに、それに合わせて警備員になる人が同じ様に増えていないので、人手不足になるのも当然ですね。
そんな人手不足を解消しようとAI化をしようとしても、全ての警備業者がAI化を導入するのは難しいと思います。
弊社でも常に警備員の数が足りなく、現場によっては無茶な残業を強いられている警備員さんもいるとかいないとか・・。
にも拘らずAI化しないのには理由があります。
まず一つにAI化させるまでの資金がありません。
警備業務を人に頼らずAI化させる為の機械を開発させるのは警備会社です。
ただでさえ資金が無いのに、開発する技術もありません。
そして、仮に巡回ロボットが開発若しくはどこからから購入できたとしても、該当施設で巡回させるには、階段が多かったり建物の構造が特殊で、ロボットでは行動できなかったりします。
これはドローンにも言えるでしょう。扉の多い施設だった場合、ドローンがその扉を開ける事が出来ず結局人間でないと開けられません。
そして、これらのAI化した機器がその施設で運用しようとする時、警備業者でなく、クライアント側でもある施設が改築をする事になるのです。
ドローンの為に、建物全ての扉を工事してくれるクライアントはそうないでしょう。
配置する現場が変わると、それに合わせたドローンや巡回ロボットが必要となる、これではいくら警備業者にお金があってもすべてに対応させるのは難しいと思います。
ましてや大手の警備業者でも大変な事なのに、1万社もある弱小の警備業者では、1台導入し管理する事すら困難です。
そういう意味では、いくら人手不足でも世の中にある全ての警備業務が何らかのAI化をする事は、この先数年なんてまず不可能、更に10年先でも怪しいのではと思います。
いつ業界全体にAI化はやって来るのか
1万社もある警備業者が、そのうち半数でもAI化するのはいつになるのでしょうか。
まあ、半数でも難しいかもしれませんが、中堅の警備業者がそれなりなAI化を導入できる日はいつか来ると思います。
それが来るのはいつなのでしょうか。
これには色々な条件が達成できた場合だと思います。
まず一つに、該当する建物が近代的であり、建物自体がAI化に対応している。
これは、例えば建物の大半の扉が自動ドアになっており、AI化されたドローンや巡回ロボットが建物とiotとして繋がり、人の手を介さずに扉を開け閉めできる。
また起伏のある室内でも、スムーズに移動が出来る巡回ロボットが導入され、人と変わりない歩行速度や回避が出来る。
建物と、ロボット側がこれほどの条件を満たしていれば、一気にAI化が進むと思います。
新しく建てられた建物、量産が可能な高性能なロボット。
これを満たすには、残念ですがここ数年では無理でしょう。
建物などはそう簡単に立て替えられませんからね。
人が行う警備業務と変わりない仕事が出来るロボットが誕生するまで、まだ20年くらいはかかるのでは、と個人的には思っています。
その頃になれば、警備業界の人手不足は解消されるかもしれませんね。
あ、そこまでいけば世の中の人口が減って、警備業務自体の需要が無くなっているかもしれませんが・・・。