警備員の仕事は定年後でも手軽に始められる仕事だと、無責任に紹介される事がありますが大きな間違いです。定年を迎えるような年齢ですと、周りから罵倒されるような事なんてずっと無かった事でしょう。しかし警備員になるとお客様や通行人から酷い言葉などを貰う事になりますが耐えられますか。
警備員は罵倒されるのが当たり前
警備員は普段から仕事をしているとお客様や通行人から罵倒される事があります。
・路上で交通誘導をしている時に、車両が通過する際に「ヘタクソ!ちゃんとやれ」
・商業施設でお客様に何かお願いをした際に「警備員が偉そうにものを言うな!」
など、普通の社会人生活を送って来た普通の人にとっては、びっくりするような扱いを受ける仕事だとさぞ驚く事でしょう。
警備員として何の落ち度もなく普通に仕事をしていても、そういった酷い言葉を投げ掛けられる事は日常的にあります。
これは警備員として新人の時までで、半年も経ち仕事をしっかり覚えていけばひどい扱いを受ける事もないだろう・・
とんでもありません、いくら仕事を覚えたとしても何年経っても罵倒が治まることはありません。
何年経っても罵倒される
商業施設にいた頃、70歳近いベテランの先輩警備員さんがいました。
知識も経験もあるような方で、警備員としては珍しく常識的な方でした。
私も警備員としての仕事もたくさん教えていただき、かなりお世話になりました。
しかしある日、施設内で問題を起こしたお客様の対応をしていた時、その相手から、その先輩警備員に向かってひどい言葉をかけられていました。
控えめに見ても相手の方が常識もなく、明らかに自分の方に非があるにもかかわらず、その先輩警備員が悪い!といい続けていました。
70歳も近くになって、自分よりもはるかに年下にもかかわらず、警備員だというだけで馬鹿にされるような言葉を投げられる・・
その先輩警備員はこういった状況にも慣れているようで、何も反応しませんでした。
定年を迎えるような歳になると、職場で年下の人間から面と向かって罵倒されるような事は無いと思います。
誰でも気軽にやれますよ、というような軽々しく警備員の仕事を紹介する記事を見かけることがありますが
20歳以上も年下の人間から、警備員のくせに・・などど馬鹿にされて我慢できますか。
もっとも我慢できなかった時は、クライアントと警備会社にクレームが行き大問題になるのですが・・。
自分のせいではなく警備業の運命
見知らぬ相手から罵倒されるときは、ほとんどの場合が自分自身の事で文句を言われている訳ではありません。
大抵は「警備員」だから言われていることが多いです。
「警備員のくせに」
「警備員なんだから黙っていろ」
など、警備員だから苦情を言われているのです。
ここの現場ではそういった警備員だから・・という様な商業施設にいた時によく言われていた罵倒は聞きません。
現場によって罵倒される頻度は違いますが、警備業以外の職業で比べれば多いと思いますね。
自分が人からバカにされて切れやすいと感じている様な人には、警備業は向いていないかもしれません。
給料に惹かれて、安易に警備業界へ来ると大問題を起こしてしまうかもしれないのでご注意を。