施設警備員として勤務している現場に刺股という護身用具はあるでしょうか。現場に置いてあってもなかなか使用する機会なんてものは無いと思いますが、たまにニュースで従業員や警備員が暴漢者を撃退した話題も出てきます。日常的に使用する事が無いので、いざという時に正しく使用出来る様にある程度は訓練しておいた方が良いですね。
刺股を使用する時は緊急時
施設警備員の方なら見た事があると思われる刺股。
さす股、さすまたなど色々な表現があると思います。
私は警備員になるまでは、自分の目で刺す股を見る事はありませんでした。
商業施設勤務で防災センター内に刺す股が用意されており、暴漢者を取り押さえる時に使用するんだ、と先輩警備員から教わりました。
一応、警備員の護身用具の一つとして刺股も記載されています。
しかし、全ての現場に配置されているモノでもなく、ここ数日で暴漢者を刺股で撃退したり、取り押さえたりした事で多少話題に上がりました。
今の現場では刺す股は置いていません。また以前の現場でも置いてありませんでした。
不審者や暴漢者などが来た時に、刺す股が無いと危険と感じるかもしれませんが、幸い今までそういった緊急時には遭遇してきませんでした。
緊急時に適切に扱えるか
ここ最近、刺す股を使用した事件の現場は、高価な商品を扱っているお店や、危険物などを取り扱っている関連の施設などでした。
そういった施設では、強盗やクレームなどのデモなど、非日常的な案件が発生しやすいのだと思います。
その様な現場では、刺す股の様な護身用具は必要かもしれませんね。
過去にも、大型商業施設にも置いてありましたが、それなりな事案は発生しましたが、それでも刺す股が必要になるほどの大きな事件はありませんでした。
もしかしたら刺す股を使用しなければならない時があるかもしれない、という事で防災センター内に置いてあったのですが、それでも刺す股の訓練をする事は無かったのです。
刺す股は本来一本ではあまり効果がありません。
1対1で刺す股を使用する場面があった時、状況によっては不利になる事もあります。
理想は、複数人で刺す股を使用して暴漢者を取り押さえるのが理想だと思います。
最近見たニュースでは、お店の人が相手に対し刺す股を振り回し、逃走用であろうバイクに打撃を加えていました。
あれを見た時
「ああ、刺す股は相手に使うだけでもなくあの様な使い方もあるのか」
と感心しました。
警備員として護身用具の指導を受ける時は、恐らく人に対しての使い方がメインになると思います。
しかし、刺す股を使用する時は様々な場面があり、人に対して使えない時もあるでしょう。
今回見たニュースでは、逃走用の乗り物を破壊する事で、相手を足止めするという機転は素晴らしいものだと思いました。
近年では、今まで日本ではありえなかったような犯罪も目立つ様になってきています。
警備員だけでなく、お店の人でも刺す股を使用する機会は増えています。
刺す股をお店に設置するだけでなく、ある程度の使い方なども学んでおく必要はあると思います。
相手に与える効果は間違いなくある
お店や警備室などに刺す股を置いておく事は、訪問者に対してもある程度の威圧感はあります。
「悪い事をしたらこれで制圧される」
という圧力は十分に感じられるものですね。
防災センター内に置いてあった時は、余り外からは見えない位置にあったので、効果は無かったかもしれませんが、そもそも防災センターの外から見える位置は、関係者しか通る事が無いので見えた所であまり意味はありません。
しかも、お店の見える位置に刺す股が置いてあっても、一歩間違えたら不審者などに取られてしまうかもしれません。
暴漢者に対してつかう為に置いておいたのに、相手に武器を渡しては意味がありませんね。
そうなると、護身用具というものは目立つ場所に置かない方が良いのかもしれないので、もし設置しようと考えているのであれば、置く場所は十分に気を付けた方が良いのかもしれません。