緊急時に男性が女性にAEDを使用する事でセクハラで訴えられるかもしれない、という話を聞いた事は無いでしょうか。ごく一部の人だけなのかもしれませんが、そういった話が話題になると警備員としては緊急時に対応する可能性が高いので、怖くて対応するのに戸惑ってしまいます。それでもし救える命が救えなかったら、たとえ救えてもセクハラで訴えられでもしたら・・・
警備員にAEDの操作を求められる
施設警備員はAEDの操作を研修時に学んでいます。
新任教育時に指導を受けるか、もしくは現任教育時に特別に時間を設けて消防署から講師を依頼して講習を実施する警備会社もあるかもしれません。
いづれにしても施設警備員はどこかのタイミングでAEDの操作を経験する事になるかと思います。
というのも施設の中にAEDが設置されている場合が多く、緊急時は警備員もAEDの操作をして人命救助の対応を任されているからです。
そんな施設警備員ですが、正直勤務中にAEDを使用する機会なんてほとんどやってきません。
施設内にいるお客様の心配が停止してAEDが必要だ、という事態はたとえ警備員として10年勤務していても1回あるかどうか位の確率です。
しかし、万が一にもAEDの使用が必要となった時、男性警備員が女性に対してAEDを使用する事が出来るでしょうか。
セクハラで訴えられるくらいなら
よくテレビやネットなどで「男性にAEDを使用されるのは嫌だ」なんて話を見聞きします。
AED使用時はAEDのパッドを体に装着する為に衣類を脱がす必要があります。
その時にたとえ意識が無くても男性に体を見られるのが嫌だという事らしいです。
もしその時にAEDを使用されたらセクハラで訴えるなんて言う意見もあったりします。
この様な話を聞いて、女性が倒れていてAEDの使用が必要となった時、警備員に限らず男性側としては人命救助という行為であってもAEDの使用に躊躇する事でしょう。
人の命を救うつもりで行動したのに、後になってセクハラで訴えられるのだとしたら「触らぬ神に祟りなし」と素通りするのが自分の身を守る事にもなり兼ねません。
この話は未だに決着が付いていませんが、世の男性としては女性が倒れていてAEDが必要だとしてもどうしたら良いのか分からない状況です。
しかも施設警備員としては、施設内にいるお客様の事となると見て見ぬふりは出来ません。
セクハラ覚悟でAEDの使用をするしかないのでしょう。
命が掛かっている時の判断
人の命が掛かっている時にセクハラで訴えられるという事象は天秤にかけるまでも無いかと思います。
しかし救急隊員でもない一市民が、目の前にいる人がAEDが必要かそうで無いかの判断は難しいでしょう。
AEDの使用の必要が無かったのに衣類を脱がせた
なんて後で言われてもその瞬間に判断できる事ではありません。
一応AEDの使用が必要な状態は決まっていますが、意識が戻る場合もあります。
一般の人はセクハラで訴えられるくらいなら異性にAEDは使用したくないから救助に協力しない様にしよう、と避ける事は出来ますが、施設警備員としてはそうはいきません。
その時の責任者の判断、現場にいる警備員の判断で人命を救助する行動を取るしかないでしょう。
セクハラが怖くてAEDを使用せず対象者が亡くなってしまった、という結末の方が世間から非難されると思います。
警備員がAEDを使用して服を脱がせたからセクハラで訴えた、という結末の方がまだ擁護してくれる声もありそうです。
これは滅多に発生する事ではありませんが、緊急時に間違った判断をしない様にしたいものです。

