夜間巡回で飲食店の食品廃棄物を毎回見る度に勿体ないという気持ちになる

商業施設では多くの飲食店が入っており、警備員はその飲食店のほとんどのお店へ細密巡回として見回っています。その時に毎回思っていた事があるのですが、お店によっては非常に多くの食品廃棄物を出しているのです。廃棄する理由は様々でしょうが「食べられるだろうに捨てるだなんて勿体ない」という気持ちなのです。

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夜間巡回で各飲食店に入る度に思う事

商業施設での勤務で夜間に館内の巡回をするいわゆる「細密巡回」をする時、飲食店はほぼすべてお店の中まで入って見回りをしていました。

 

飲食店以外の物販のお店によっては、警備員の巡回を必要としないお店もあるので、我々警備員でもその様なお店は「一度も入った事が無い」という様な所もあるのです。

 

そんな飲食店の細密巡回ですが、お店の裏事情なので店名を出す事は出来ませんが、お客様に見えない所は意外と「アレ」な状態なのです。

毎日閉店間際まで営業していて、閉店後も〇時までに退館しないといけない、という規則があるので、お店によっては満足な片付けも出来ない様な状態なのかもしれません。

 

実際、閉店から片づけをして〇時までに退館しなければならない、という時間に毎日ギリギリで帰っていく飲食店もありました。

そんなお店が多いとやはり、厨房の中はきれいに掃除を行き届かせるのは難しいのかもしれません。

 

そうとは分かっていても、警備員として巡回で入ると

 

「うわぁ、今夜も床が油でべとべとだ・・」

 

と足を滑らせない様に慎重に見回ったものです。

ちょっとでもモノに触れようものなら、手に油が付く事もしばしば。

極力周りのモノに触れない様、足を滑らせない様、何事においても気を使いました。

 

そんな飲食店ですが、店内の汚さ以外に「食品廃棄物」にも目が良く行きました。

お店に入る以前に、閉店近くになるとゴミ庫へゴミを捨てにくる飲食店の従業員さんが、半透明の大きなゴミ袋を運んでいるのを見かけます。

 

その従業員は、某ハンバーガチェーン店の従業員さんで、その手持った袋には

 

「大量に入ったポテトが・・」

 

今では食品廃棄物に関してどの様な規則の変更がされているのか分かりませんが、当時は袋一杯に入ったポテトが捨てられていたのです。

子供が見たら

 

「うわああポテトの山!捨てるなら頂戴!」

 

と、きっと思うでしょうね。

そんな食品廃棄物ですが、細密巡回の飲食店内の厨房のごみ箱にも残っている事が多いのです。

閉店から閉館まで時間が足りなかったのか、ゴミ庫まで捨てに行く事が出来ず、厨房内のごみ箱に大量に捨てられている事が多々ありました。

 

全ての飲食店が厨房のごみ箱に、食品廃棄物を毎回捨てているわけではありませんが、お店によっては翌日までゴミ箱に食品廃棄物をそのままにしている所もあるのです。

食品廃棄物が大量に出るお店は決まっている

細密巡回をして、飲食店のごみ箱に入った食品廃棄物を見た時、一番初めに思った事は

 

「うわ、まだ食べられそうなのに勿体ない」

 

という思いでした。

そこの飲食店の事にそこまで詳しくないので、どんな事情規則があって廃棄しているのか分かりませんが、パッと見た感じでは問題なさそうです

だからと云って、細密巡回中に飲食店が捨てたものだからと言って

 

「ごみ箱から取り出したり、ましてや食べたりする事は絶対にしてはいけません」

 

どんな事情で捨てたかもわかりませんし、そもそも店内である時点でいくらゴミ箱にあるとはいえ、まだお店の所有物である、という意識を持った方が良いでしょう。

そもそも周りに誰も居ないとはいえ、お客様のエリアでそんなみっともない事をしてはいけません。

 

そういった食品廃棄物を厨房内のごみ箱に残しておく事は、余り食品衛生上よろしくない事だと思うのですが、商業施設の規則や清掃にかかる時間などを考えると、こうせざるを得ないのかもしれない・・という思いに至ってしまいます。

所詮警備員なので、ぜいぜいクライアントへ衛生面の観点から、閉店後はゴミ箱に廃棄物を捨てない様、各飲食店へお知らせください。

としか言えないでしょうがね。

警備員にその恩恵が多少あるので何とも言えない

私の勤務していた商業施設では、各飲食店が閉店後もゴミ箱に食品廃棄物を残している事に関して施設側も警備員も特に何のアクションも起こしていませんでした。

それよりも、警備員側はその飲食店さんなどからたまに「差し入れ」を頂いていたのです。

 

以前にもお話ししましたが、商業施設によっては売れ残った食品などを各テナントにおすそ分けするのを禁止している所もあります。

品質の保証が出来ない状態で、人が食べた時に問題があった場合責任が取れないのが理由だと思います。

 

まあそれでもいくら禁止されていても、こっそりやっている所もあったので、中々難しいところなのかもしれませんね。

そんな差し入れを、当時の現場で我々警備員も受けていました。

 

警備員の仕事をしていて、飲食店からの差し入れは非常に有り難いものなのです。

普通なら高いお金を出して買うものを「いつもありがとうございます」とポンと頂けるわけですから。

 

お店によっては警備員のおっさんが入る事なんてまず無いような「おしゃれなスイーツ」も頂く事があるのです。

そういった「施し」を受けていてお店に厳しい事が言えるはずもありません。

特に、日々細密巡回で各飲食店を見回っている警備員さんは、誰よりもどのお店が酷い有様であると知っていても、タダで頂けた差し入れを目にしたら口をつぐんでしまうのです。

 

施設全体の事を考えると、衛生面に関して厳しい目を向けなければならならないのですが、警備員さんの多くはどうやら食欲には勝てないようです。

 

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