施設警備員として出入管理業務の勤務をしていると、多くの来訪者の中に警備員の指示に従ってもらえない人もいたりします。訪問されるたびに再三、丁寧な記入をお願いしてもとても読めない様なクシャクシャな文字で記入したり、訪問先を記入し無かったりと様々です。こういった方はもしかしたら、受付の業務をクライアントの代わりに警備員が請け負っていると分かっていないのかもしれませんね。
出入管理は誰がやらせているのか
今勤務している現場でも稀にある話なのですが、施設警備員として出入管理業務をしていると、来訪されるお客様の中に警備員の指示に従ってくれない人がいます。
受付場では来訪者用の受付台帳があるのですが、いい加減な記入を毎回しており、警備員からも丁寧に書いていただくようお願いしています。
しかし、そんなお願いを聞き入れる事もなく、とても読めない様な文字で笹っと記入して行ってしまうのです。
出入管理業務というのは、その対象施設に来訪した時、その施設の関係者に用事があり、更に自分自身の身分を証明し許可を得る事で専用通路を通る事が出来るのです。
本来この仕組みはその施設の管理者でもあるクライアントが決めている事です。
来訪者にどんな情報を記入させ、その為にはどの様な用紙が必要なのか、という事をほとんどの施設ではクライアント側が用意しているはずです。
そしてその業務をクライアントの従業員ではなく、警備業者へ委託して管理させているのです。
勝手な推測ですが、多くの来訪者がこの仕組みを「警備員が受付場で自由勝手にやっている」と思っているのではないでしょうか。
警備員だから対応が悪くなる
出入管理業務の受付には警備員が常にいます。
その先を通るには、警備員に身分証明を見せ、そこにある受付台帳に記入し中ればならない。
これ一見すると、警備員がクライアントに受付場を任されて、警備会社の裁量で来訪者の管理をさせている、なんて思われているのではないでしょうか。
何も知らない普通の人から見たら、もしかしたらそう見えるのかもしれませんよね。
「関係者以外の者は通すな、ただしやり方は任せる」のような。
もし、そんな印象を警備員に対して持っていたら、受付に来た時に警備員が偉そうに受付の対応をしている、なんて勘違いしてしまう人もいるのかもしれませんね。
警備員のクセにエラそうな態度を取って、と思ったら受付の台帳も警備員の指示に従って書こう、なんて思わないかもしれません。
しかし、その台帳や受付場での対応は全て、クライアントが専用の用紙を用意し、受付の対応までどの様にするのか、と指示があったうえで出入管理の受付場に立っているのです。
その対応に従わない、という事はクライアントのお願いに従わない、と言っているのと同じ事なのです。
この仕組みの中で、稀に警備員のお願い(クライアントのお願い)に従ってもらえず、警備員からクライアントへ報告する、というパターンが何度かあります。
クライアントの事務所内ではたとえ良い顔をしていても、受付場で警備員に対して言う事も聞かなければ、クライアントが用意した用紙も読めない様な書き殴った文字で書いているという態度は筒抜けです。
これは「警備員を見下している」という態度が見せた来訪者の本性が垣間見えた気がしますね。
来訪者の人柄も現場によって異なる
この様な出入管理での出来事は、何も全ての施設警備の現場で起こるわけではありません。
これは、確かに来訪する業者にもよりますが多くの場合は、その施設によるものだと思います。
受付に見える来訪者の殆どが、礼儀の正しい営業の方ばかりの現場があると思えば、受付に見える来訪者の半分くらい警備員を見下した様な人ばかり、と云う所もありました。
どんな施設が良い悪いかはお話しできませんが、来訪者個人の印象も現場によって異なるので、紹介した所で参考にならないかと思います。
警備員側として気を付けたいのは、警備員でもある自分にぞんざいな対応をして来る人に対しても、決してこちらも同じ様な態度を取ってはいけない、という事です。
これは、挨拶に関しても同じ事ですが、相手がこちらに対して嫌な態度を取ってきたとしても同じ態度をすると、警備員側が損する結果になる場合が多いという事です。
自分がどんな現場の配属になるか分かりませんが、現場によって来訪者の警備員に対する態度が良くない所もあるかもしれません。
そんな現場でも、警備員側の対応が悪いというクレームが無い様にしたいですね。