警備員の仕事に店内で迷子になったお子様を探す仕事があります。俗にいう迷子検索です。これには2パターンありまして
・子供がいなくなった(保護者が問合せに来る)
・はぐれた子供を保護した(第3者が迷子を連れてきた)
となっています。ここでは前者の買い物に来ている家族が、ふと目を離したすきに子供がいなくなり保護者がインフォメーションセンターへ問い合わせに来るパターンを紹介します。
迷子といっても様々
週末のお客様の来店人数に比例して迷子検索の件数も上がります。多い日は1日で4~5件程度はあった気がします。
年齢も1歳くらいからお年寄りの方まで様々で、「1歳で迷子って、そんなに移動できるわけないのにまさか誘拐!?」
とよもや大事件に発展か?と思いきやすぐに見つかって安心した覚えもあります。
迷子検索の開始
通常は迷子の館内放送が入ると同時に防災センターへも同様の連絡が入り
・年齢 (例:3歳)
・性別 (例:男の子)
・服装 (例:上が黄色のTシャツに下がデニムの半ズボン)
・特徴 (例:緑のリュックを背負っている)
・はぐれた場所(はぐれたと気付いた時の付近のお店)
というような内容を知らせてもらいます。そこからは警備員の腕の見せ所です。迷子検索に行けるすべての警備員に声がかかり捜索開始です。
同時に迷子の館内放送が入っているので、各テナントの従業員の方も手が空いている時はお店の前などを見回すなど協力していただけます。
また防災センター内では施設の防犯カメラも利用して迷子を捜します。
子供とはぐれた場所から自宅まで
さて警備員ですが、まずは迷子になったであろう場所へ行きそこから検索に入ります。
来店者数が少なければ探しやすいのですが、多い日だと似たような子供がいたりして少々手こずります。
大体、5分もあれば見つかるのですがこれが30分・・・1時間経っても見つからないとなると保護者の方に相談して警察に捜索願いの届を勧める事もあります。
これは本当に見つからない時の最終手段ですが、保護者も
「家に帰ってるかもしれないので、確認してから届けを出します・・」
と帰られて、その後すぐに電話がインフォメーションに入り
「すみません、家にいました!先に帰ってたみたい」
という電話があった事も何件もあります。
とりあえず見つかって良かったですが、こういうのはドッと疲れが出ます。
お店から自宅が近いお客様だとこういうパターンが多いですね。また、お年寄りなんかの迷子検索の結末もこのパターンが良くありました。
子供と無意味な鬼ごっこ
小さいお子様の迷子検索は店内で泣きながら歩いていることがあるので、見つかるのも早かったりします。
で、よくある困った話は警備員が近づくと逃げる迷子がいる事です。なんか警察みたいな恰好した人が近づくと、捕まる!みたいな反応されるんですよね。
ああいう時は追いかけててちょっと悲しいです。そんな時は無理に追わずにインフォメーションで待っている保護者にこちらへ来てもらいます。
無事に親の元にいって抱っこされてしがみつく姿はホントかわいいですね。
見つかって本当に良かったと心から思います。
無事に子供と会えたお客様も、見つける事の出来た警備員もどちらもうれしい気持ちになる迷子検索は達成した後にやりがいを感じることの出来る対応だと思います。