施設警備の落し物の管理は大変です

施設警備員の代表的な仕事に出入管理、巡回、立哨などがありますが、他にも
「こんな事もあるんだ?」というような仕事があったりもします。

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ここでいう「こんな仕事」はクライアントとの契約内にある仕事であって、契約外の行動を隊員が良かれと思って勝手にやる仕事とは違います。

 

よく勘違いするのが、ある一人の隊員が日常業務中にふと自発的に親切心で起こした行動がありますが、これが後で大問題に発展することもあります。
本題からそれてしまうのでこの話はまた別の機会にお話しします。

 

さて「こんな仕事の話」ですがご存知の方も見えるでしょうが一つ例を挙げると
拾得物の管理があります。

 

拾得物とは要するに落し物の事です。

 

敷地内で発生する落し物の管理

商業施設の中でお客様や従業員、敷地の中に出入りする人物が落としたであろう物品の事です。

もちろん敷地から一歩でも外にある物や、はるか敷地の外にある物は受け付けられません。

たまに、お客様が敷地の外にあった拾得物を持って来てくれることがあるのですが、丁寧に敷地外のものは受け取れない事を説明して最寄りの警察署か交番を案内しています。

 

現場ごとで拾得物に関する契約は違うので一概には言えませんが、だいたい警備会社が拾得物の管理を任されています。

・受付、受け渡し
・保管
・警察署へ遺失物としての届け

 

この作業が警備員に任されてる内容です。

ただし、拾得物は遺失物法という法律があり、拾得物として届を出さなければならない期間や、所有権に関すること、報労金について・・などとても面倒な事柄が多く、新人や一隊員が任されるような仕事ではないのでここでは
「そういう仕事があるんだ」程度でよろしいかと思います。

それなりに面倒な業務なので警備員に丸投げなクライアントも多いのではないでしょうか。

なので、クライアントはせいぜい書類に印鑑を押す。位でしょうか、私がいる現場では。

 

買い物に来て置いて帰る

拾得物といっても色々ありまして、ハンカチや購入したトイレットペーパー、現金などさまざまです。

私のところで一番多い拾得物は、お店で購入した商品です。

せっかく買い物に来たのにそれを忘れてしまうなんて、ここに何しに来たのですか・・・といつも思って受け付けています。

拾得件数はお店の規模にもよると思いますが、私のところで一日約50~60件くらいはありました。

結構多い方なのでしょうか、今の職場では拾得件数は殆ど無いので比較が極端すぎてよく分かりません。

大体拾得物として受け付けて1か月位を過ぎると、体感ですがほぼ落とし主は現れない気がします。忘れてしまうのか、どこで落としたか諦めてしまうのか・・。

その多いであろう拾得物も、半分以上は落とし主が取りに来ないままな状態ですので保管している倉庫はすぐ一杯になり、保管期間の過ぎた拾得物を定期的に廃棄処分するほどです。

大切にしていた物やせっかく買った物が持ち主の手に戻ることなく最終的には廃棄処分されてしまうのは、悲しい事です。

しかし、問い合わせのあった拾得物が本人の手に無事にわたる瞬間はいつも対応していて気持ちの良いものですよ。

 

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