ローカルシステム警備と自動火災報知設備

ローカルシステム警備と併用して商業施設では必ず設置してあるものに
「自動火災報知設備」
というものがあります。これは皆さんよく見かける学校や病院などの大きな施設の壁に設置してある消火栓設備で赤いランプの付いた押すと建物内全てにベルが鳴り響くあれです。

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防災センター内は大騒ぎ

あれは防災センター内に自火報または監視盤と呼ばれる設備と連動しております。実際に現場で真報として作動させたことが無いので訓練で学んだ範囲ですが、仕組みとしては。

 

・現場でボタンが押される
・防災センター内で発報(信号)が出る(ものすごい警報音が鳴る)
・監視盤で場所確認
・警備員が現場へ駆けつけ状況を確認

 

ここまでがいつも訓練で行っている内容です。この後は誤報であれば監視盤の復旧操作をして定位状態に戻します。

で、もしこれが誤報でなく真報であった場合は大忙しになります。現場の隊員の動きはまた別の機会でするとして、防災センター内では監視盤から移動しカメラを見たり、または館内放送の実施などがあります。

ある意味、警備員が一番活躍する、またここで役に立たなければ警備として意味が無い。とまで言える緊急対応です。

また火報盤には人が誤報か真報の判断をするのに何分かの猶予時間が設定してあります。
(ここでは3分としましょう)

 

時間との闘い

そこで猶予の3分を過ぎると機械が真報と判断して自動で建物全館に火災の放送&消防機関へ通報してしまいます。

子供のいたずらなどで押された発報が、警備員の確認が遅れたせいで誤報なのに真報扱いになった時・・想像しただけで寒気がします。

クライアントからは誤報で買い物途中のお客様を全員外に非難させた事で大目玉、消防機関からは無駄な出動でお叱りを頂く・・。

そんな失態をしないためにも日頃から自火報の訓練はどこの警備会社の現場でもやっていることだと思います。

私のいた現場では毎月2回は自火報の訓練をやっていたおかげで、ほとんどの隊員が時間内に適切な対応が訓練では出来ていました。

 

毎月訓練すると身に付く

これは商業施設での訓練なので、自火報の設備の違い等でやる訓練内容は変わります。

実際、私が行ったよその現場では自火報設備が警備員の詰めている防災センターにありませんでした。

一応あるには有るのですが、発報しても場所が分かるだけの設備で、まあ警備員としては楽なのですが警備員の経験値としては何の役にも立たない設備でした。

昔からこの現場にいた隊員たちは商業施設から来た隊員と比較すると自火報に関する知識は雲泥の差で酷いものでした。

まあ、やったことが無いのですから仕方のない事なんですがね。

 

いつかの試験のために・・

この一連の動作は施設警備業務の検定試験を受ける予定のある方には必ず覚えなければならない内容ですし、今後他の現場へ行った時に必ず役に立つので訓練のある現場に配属されるようでしたら率先して覚えていった方が良いと思います。

 

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