巡回にはいろんな名前の巡回があります。
しかし、どの巡回にも目的があってそのほとんどが同じ理由です。
本来は施設の管理者が行うものを警備業者が請け負って、我々警備員が巡回しています。
そもそも、なぜ巡回をする必要があるのでしょうか・・。
設備の異常の発見
巡回とはその施設の防火・防犯などそのエリアの異常が無いかを見て回るものです。
異常というのはその施設の正常な状態を知ったうえで初めて正常か異常かが判るものです。
その為、初めてその現場に配属されたような新人の警備員では異常が何かを見つける事は困難かもしれません。
なので初めての巡回の時は先輩警備員と一緒に行動して、各設備の正常な状態を説明してもらわなければなりません。
また、先輩警備員は少しでも早く新人の警備員がその施設の設備の正常な状態を把握できるように指導する必要があります。
これが丁寧に細かく説明でき、また覚える事が出来れば良い先輩、良い後輩の関係が築けるのではないでしょうか。
不審者の発見
巡回をする時、設備以外に目を向ける対象として人物があります。
そう、不審者です。
これが巡回をするうえで判別が難しく、逆に新人でも見分ける事が出来る対象になります。
不審者というのは「その場にふさわしくない者」を指しており誰が見てもすぐに分かる者から、経験や勘でしか見分けのつかない者もいます。
警備員でなくても怪しい人物・・と誰でもわかる場合と、その現場で長年勤務していなければ気づけない様な者もいます。
その場にふさわしくない者・・というのはショッピングセンターなどではお店の中を長時間うろうろしていたり、何度も同じ場所を行ったり来たりしたりなどいろいろなパターンがあります。
その現場ごとで何がおかしな言動になるかが違うと思うので、商業施設や病院、学校などその状況ごとで「ふさわしくない者」を判断する必要があります。
なれていない現場の時はその現場の先輩に聞くのが一番でしょう。
現場によっては、その施設でマークしている怪しい人物がいたりしますので一覧などがあればそれを確認するのも良いでしょう。
施設にとって設備異常もそうですが、不審者の対応に関しては警備員に期待している部分は大きいと思います。
巡回をしているアピール
これは不審者に関する内容に近いものがありますが、人に対して警備員をアピールする意味として行う、という意味です。
巡回をして警備員が施設内を回る事で、犯罪を未然に防ごう・・という事です。
犯罪ありきという前提の話になってしまうので、何も後ろめたい事の無いお客様からしたら疑われているようで嫌な気分にさせてしまいますが、悲しいかな世の中全員がそうではありません。
中には店員の目を盗んで盗みを働く者もいます。
そんな者に対して警備員が店内を巡回する事によって
警備員が見ているので、物を盗もうなんて事はしてはいけませんよ・・とアピールしているのです。
警備員も誰もが犯罪者なんて見方はしていません。
自分が見回る事で、犯罪を未然に防げるのであればそれが一番良いのです。
何事も起こらなければそれが一番!
警備業の本筋ですね。何もない時は邪魔ものかもしれませんがそれでいいんです。
何かが起こった時に役に立たなければなりませんが、クライアントも何もない方が一番良いと思うはずです。
設備や不審者、日頃から異常がないように、また未然に防げるように警備員は巡回します。
毎日同じことの繰り返しで大変ですが、クライアントやお客様の助けになっているのです。