店内巡回で見るべき事と注意すること

ショッピングセンター内で店内巡回という業務は、ただお店の中を歩いているだけではなく意味があって行なっています。それは

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・施設内の防犯・防災の為

 

です。単純に言っていますが色々とやることはたくさんあります。

 

防犯の業務内容

施設内の防犯ですが、これは読んで字のごとく犯罪を防ぐという意味です。警備員は警察とは同じような権限はありません。なので犯罪を犯しそうな人物がいた場合、犯罪をさせないような行動をさり気なく行うということをします。

現行逮捕などという法律もあるので警備員に限らず誰でも逮捕は出来るのですが、そういった行為はクライアント側が積極的にならない限りは穏便に済ませたいのが普通です。

警察沙汰になっても企業にとってはその方がマイナスイメージですからね。なので、店内を警備員に巡回させて

 

「悪いことしちゃダメですよー」

 

とアピールしているのです。誰が悪い事をするなんてそんなに簡単に分かるものではありません。

一歩間違えば「犯人扱いされた!」なんて大問題になるので巡回している警備員も注意が必要です。

 

警備員が私を見ている、なんて感じがしたことはありませんか。
あれは警備員側からすると別に悪気があって見ているのではなくお客様一人ひとりを確認して、お店に来たお客様を守るために全員と目を合わせているのです。

もし施設警備員になって店内巡回をすることがある時は、下を向いてただひたすら歩くのではなく、お客様に挨拶をするつもりで目を合わせましょう。

難しいことですが過度に合わせるのも良くありません、クレームのもとになってしまいますので注意しましょう。

 

防災の業務内容

もう一つは、施設内の防災です。
施設の防災というと地震や火災に関係する物だけだと思いがちですが、事故などの災害も含めた意味で防災という意味になっています。

事故などの災害という事で防災機器の説明もここで一緒にしていきます。

 

店内にある電気などを使用した機器は使い方を誤ると事故につながります。そういった設備の安全を見ることも実は警備の仕事だったりします。

代表的なものに、自動ドアやエスカレーター・エレベーターなどがそれにあたります。

回転扉に挟まれた、やエスカレーターに服やクロックス系のクツが巻き込まれた等、お客様が事故に合われた事例など聞いたことがあるのではないでしょうか。

こういった事故が日常的に起こらないようにする為に設備の人間や警備員が定期的に点検や異常がないかのチェックをしています。

このチェックを警備員は毎日、巡回の時に各自動ドアを通りちゃんと開閉するか、またエスカレーターに乗ってスムーズに動いているか・異音や異臭がしないか足元のステップに詰まりそうなゴミが落ちていないかなどを確認しています。

 

その巡回時にもし異常があれば設備担当へ連絡するか、警備員で出来る範囲でその対応に当たります。

機械的な修理はできませんが、自動ドアのセンサーを切ってゴミを取ったり、エスカレーターが止まってしまったら安全確認をして起動するなどと言った簡単な処置なら現場レベルでの指導があることでしょう。

やったことがないだけで、覚えると案外簡単な事なのですぐに覚えられるでしょう。

 

また先の設備と同時に他の設備も確認しながら巡回しています。

それは消火器消火栓スプリンクラーなどの設備です。これらは火災が起こった時に必要な消防設備ですね。

火災が発生したら警備員はお客様の避難誘導とこれらの消火設備を使用した初期消火をしなければなりません。

そんな一大事が発生した時に消火器の場所を知らなかったり、消火栓の使い方を知らない警備員ほど役に立たないことはないでしょう。

だから毎日の巡回時に消火器や消火栓の場所を覚えたり、使い方の講習会などを開いたりしています。

 

定時巡回とは

これらの内容を実行しながら、現場それぞれに決められた時間や順路で巡回します。(決められた時間や順路以外にも行う臨時巡回乱線巡回などがありますが、ここでは定時巡回で説明します)

商業施設などでは定時巡回が大半だと思います。

決められた時間に出発し決められた時間に戻るという巡回です。大体1人1時間程度で戻り次の人がまた1時間周り・・の繰り返しです。

こうすればお店の中に開店から閉店まで必ず1人は警備員が巡回している形になりますね。現場によっては1人以上巡回しているところもあると思います。

順路も私のところは、全ての自動ドアとトイレは必ず確認する。

という指示で教えられたので、この様に回らなければならないというのはありませんでした。

しかし、決められた時間内にトイレや自動ドアを確認するので効率良く回る順路としてなんとなく皆、似たような順路にはなっていました。

警備員がこの時間にここを通る、というのも防犯上あまり良くないのである程度なら警備員によって順路が違うのは良いことだと個人的には思います。

 

こうして防犯と防災に注意しながら店内巡回を行い、異常がなければ防災センターに報告します。報告の仕方も大まかにはどこも同じですが、現場によって若干違いますので確認して下さい。

 

ちなみに、店内巡回に必要な装備品は、巡回キー・無線機・メモ帳はどこの警備会社でも同じだと思います。現場によっては更に何か持たされるものがあるかもしれません。

 

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