今日清掃業者の閉じ込め作業がありました。商業施設などでは夜間の作業の時、建物の出入りが出来なくなるので夜中の間当施設内で閉じ込め状態で仕事が終わっても出られなくなるのですが、この施設ではそういった事はありません。しかし今日の作業で入った建物は簡単に出入りが出来ないので一旦作業で入ったら終わるまで出られない場所なのです。
閉じ込め状態での作業とは
通常施設警備をしていて夜間に作業が入ると、現場で立哨したりモニター監視などをして作業を見守る事が多いと思います。
しかし商業施設などで勤務した時は作業者をモニター監視はするものの現場に付きっ切りで立哨はありませんでした。
ここの現場でも作業者が建物内で作業する時は警備員は付きません。
せいぜい施錠されている入り口を開けて作業者に入ってもらい、扉を開ける必要があれば時間になったら開錠するくらいです。
今朝も清掃業者が入館の手続きをしてから該当の建物の扉を開けに行きました。
今回作業に入る建物がやや特殊な為、扉を開けっ放しに出来ず清掃業者には作業が終わるまで建物内に閉じ込められる形になりました。
幸い、建物内にトイレもあるので清掃業者の方は機材と食事さえ持ち込めれば外に出られなくても問題ありません。
清掃業者の方もそれを事前に分かっていたので話もスムーズにいき、閉じ込めでの作業となりました。
警備室に来てお願いされた事
清掃業者が建物に入る時、開錠を担当した隊員に
「〇〇の部屋を開けて欲しいのですが」
とお願いされたようです。
もちろん作業届けには開錠する記載はありません。
前の警備会社の時は、作業届けに記載のない場所の扉は開けるな・・
と教えられてきました。
それはそうですよね、届けの出ていない場所を開けて何か問題があったら誰の責任になるでしょうか。
それは作業者ではなく開けた警備員です。
作業者は希望する場所が開けてもらえないと仕事にならないかもしれませんが、警備員の仕事は届けにある場所を開ける事です。
それが記載されていない場所を開けるという事は、仕事ではない行動をとった事になります。
作業者の事を悪く言うつもりはありませんが、もし悪意を持った作業者が届けに記載のないエリアを開けて欲しいといっていたとして、その作業者の言うとおりに開けてしまったら・・
これは後で警備会社側に賠償責任が発生してもおかしくはありません。
だからこそ作業者が開けて欲しいと言ってきても、届けの無い場所を開けて欲しいと言ってきても簡単には開錠してはいけないのです。
前の商業施設では記載の無いエリアの開場依頼はその場で断っていましたが、今の現場では警備担当の方へ連絡をして、許可を得てから開けるようにしています。
もしかしたら記載ミスで本来は開錠するべく必要な物であるかもしれないからです。
作業届の記載不備
前の現場でもそうでしたが、夜間や休日日での作業届の記載ミスは当たり前のようにありました。
当日開錠して欲しい扉にもかかわらず、記載されておらず
警備員は開錠してくれない
開錠されないので作業できない
こういった問題が出てきます。
これは誰も得をしない事ですよね。
なので予めクライアントと話をして、休日に作業届があり扉を開けるかどうかトラブルが発生したら警備担当者に電話で連絡をしてもらって許可を得る・・
これなら責任はクライアント側に移行して更に作業者も希望するエリアに入り作業することが出来ます。
まあ、これが正しい在り方ではないかなと思いますが。
作業届けに記載がない、というのは明らかにクライアント側のミスです。
その失態を休日に警備と作業者が被害を受ける事になるので、休みの日まで職場の話をされるのは覚悟して欲しいものですよね。
自宅で書類の話をされてもすぐに返答が出来ないかもしれませんが、そうならないようにする為にも休日の作業届けに関する内容はしっかり確認してから警備員に渡して欲しいものです。
また警備側でも作業届の書類を貰ってすぐに目を通して、矛盾する点や不明瞭な内容はすぐにクライアントに確認するよう指導しています。
結局困るのは当日勤務になった仲間の警備員になるので、迷惑を掛けない為にも見るよう言っています。
まあ、「はい、はい」と言って受け取るだけのどうしようもない年配警備員は居ますけどね・・。
夜間や休日のでのクライアントがいない時の作業書類がある時は、必ず目を通しておかしな点がないか見るようにしましょう。