施設警備員は基本的に常駐型の勤務では無いでしょうか。決められた施設に配属となり、毎日同じ職場へ出勤する。しかし中には、毎回異なる現場へ出勤する施設警備員さんもいます。毎日同じ職場では人付き合いが苦手、という人にとって毎回出勤する場所が違うのが助かるという人もいるのです。この様に同じ職場か異なる職場かどちらが良いのでしょうか。
施設警備員は常駐としての勤務
施設警備員は建物に常駐して業務を行っています。
警備会社に入社した時に、配属先の現場を紹介されその現場に配属となったら、毎日その現場へ出勤する事になるのです。
殆どの施設警備員さんがこのような、一つの建物に常駐して毎日業務を行っていると思います。
多くの場合、施設警備として常駐する建物には、警備員が大勢配置されています。
日々行う業務も多岐にわたり、時間をかけて業務を覚える事になるでしょう。
そんな常駐する施設に留まらず、日替わりで別の施設へ勤務するとなると、覚えるべき業務が増えてしまいます。
一つの職場で、毎日同じ業務を繰り返し行った方が効率も良いですし、現場で働く警備員さんの負担も少ないです。
しかし中には、ごく少数ですが一つの施設の常駐して業務を行うのではなく、何か所もの現場をまたいで仕事をしている警備員さんもいるのです。
毎回現場が変わる施設警備員
施設警備員は、建物に関する業務を行っています。
これは配属先の建物によって、覚えるべき仕事が異なる事も多く、理想は一つの現場に常駐して仕事をした方が、効率も良いですし警備員さん自身の負担軽減にもなります。
しかし、中には施設警備員とはいえ一つの建物に常駐する事無く、日ごとでいくつかの施設へ赴き仕事をする施設警備員さんもいます。
私は交通誘導警備員さんの業務を詳しく知らないので、正しい例えで無いかもしれませんが
交通誘導警備員さんは、現場が変わっても車両や通行人の誘導は変わらないので、現場が変わってもある程度応用が効くかもしれませんが、施設警備の現場は違います。
建物という点においては同じなのですが、その建物一つ一つに規則が異なり警備業務を行う警備員は、その施設の規則を頭に入れて仕事をしなければなりません。
これが一つの建物の規則を覚えるだけならまだ良いのですが、2つ3つともなると覚える事も2倍3倍となるのです。
これでは規則を覚えるのに精一杯で、警備業務を覚えるのに苦労してしまいます。
なぜそのような配置になったのかというと、その警備員さんが一つの現場の業務では任せきれないのが理由の一つです。
いくつもの現場を兼任している様な警備員さんは、例外もありますがその多くは、通常のポストを任せられないので、その各現場で単純な仕事を割り当てているというのです。
若しくはあまり人目につかない夜勤の仕事をいくつか兼任させたりもします。
まあ、警備会社にとってはあまり貢献できない警備員さんだからと言って、自宅待機にさせるよりは、少しでも現場側の仕事を請けてもらって、現場の負担を減らせるようにしていただく方が、こちらとしても助かります。
ただし、いくつもの現場を兼任するのは大変な事であるのは事実です。
その人にとって都合の良い配置が理想
警備員さんの中には、周りの人と同じ様に仕事に貢献できない人もいます。
人と接するのが極端に苦手だとか、身体的な理由であまり人前に出られないだとか理由は様々です。
そんな人が、他の警備員さんと同じ様に一つの現場で、同じ仕事をする事が出来ない時に、この様に出来る範囲の仕事を任せたりするのです。
そうなると現場側としては他の警備員さんの負担が減り、出来る範囲で仕事を任された警備員さんも、現場に貢献できる、とだれも損をしないのです。
いくつかの現場を回る事で、他の人よりも仕事を覚えるのが大変、という面で多少の負担はあるかもしれませんが、その出勤する先の多くの現場では間違いなく役に立っているのです。