警備員は定期的に現任教育というものを受けています。警備員としての資格を取得していれば免除されたりもしますが、資格を持っていない警備員さんの方が圧倒的に人数が多いので、現任教育を受けている人が大半になります。その現任教育ですが、状況によっては講師と1対1で受ける事もあるのですが、一人と大勢とではどちらが良いのでしょうか。
現任教育は1日がかりで大変
警備会社によって現任教育をする時期は異なるのではないでしょうか。
今の警備会社をみても、警備員さん一人一人の受講する時期がみなバラバラです。
まあ、会社にもよりますが現任教育を1日で終わらせようとする警備会社もあると思うので、そうすると丸1日かかったりします。
座学で丸1日、というのは勉強というものからもう何十年も離れた人にとっては苦痛以外の何ものでもないのかもしれませんね。
そんな現任教育ですが、年内に決められた時間数を受講していれば良いので、現任教育を実施する講師の方の都合に合わせて、時期や受講させる人数が異なるのは仕方ありませんね。
先日も内の現場の隊員さんが、現任教育を受講していました。
その時の様子を聞いたのですが、その隊員さんは講師と自分の1対1での受講だったそうです。
受講した隊員さんは嫌がっていましたが、私から見るとそれほど嫌なものなのか、とも思ってしまいます。
一人で受ける良い点と悪い点
まあ、基本的に警備員さんの多くは現任教育を受けるのは苦手だと思っている人も多いのではないでしょうか。
確かに仕事でない休みの日か、もしくは現任教育へ行く日を敢えて空けて、当日営業所などへ赴き受講するので面倒、という気持ちは良く分かります。
しかし、一応現任教育に出た日の日当も出ますし、現場で勤務する様な緊張感も無いので息抜きになって良いと思っています。
そして講習を一人で受ける、という状況も十分あり得るのです。
現場によっては、会社側が指定する日に現任教育を受けられない時もあります。
現場側がどうしてもその日を空けられなくて、別の日になった時など予備日に一人で受けるなんて事も良くある話です。
そしてその一人で現任教育を受けるのを嫌がる警備員さんもいます。
しかし、居眠りをしないのが前提として一人で受講するのは、経験者からすると悪いものでもありません。
まあ、私は現任教育でなく、新任教育でしたがね。
一人の受講する場合なら、こちらが質問もしやすいですし、ちょっとした事で中断されるなんて事も。
実際、営業所も忙しいもので、講師に電話が掛かってきて一時中断する事も良くありました。
一人で現認を受けるという事はマンツーマンで受けられるので、教える側も請ける側もその人に集中できます。
その日の講義はきっと記憶に残る事でしょう。
しかし、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人にとっては、1対1での講義は苦痛だと思います。
講師はあなたしか見ておらず、意見もあなたに直接聞いてきます。
他に受講者がいれば、自分以外の人を指す事もありますが、そうはいきません。
それが嫌なら、集団で開催する日に何としてでも参加するしかないでしょうね。
資格が有れば受けなくても良い場合も
また、現任教育そのものに参加したくない場合は、資格を取得するに限ります。
警備業務検定の2級であれば数時間分免除され、1級の資格であれば完全免除です。
ただし、早くても1年は必要になるので、思い立ってもその年に現任教育の参加を免除されるのは難しいでしょう。
2級の資格は、警備員になって直ぐに試験を受けられますが、2級の上位でもある1級の資格は、現場での該当業務の実務経験が1年以上必要になります。
まあ、そもそも現任教育を受けない為に、警備業務検定を受けるという流れで試験を受ける人もあまりいないので、資格が取れたおまけ程度に考えておいた方が良いかもしれませんね。
資格を取得した、という事は現任教育で指導を受けるような内容を習得している、という意味でもあるので毎年現任教育を受けるのと、資格を取得する為の勉強に充てた時間は意外と同じ位になるかもしれません。
長く警備員として働くなら、資格を取得した方がお得かもしれませんね。