各施設には暗証番号が必要な場所があったりします。ここの現場でも暗証番号が必要な扉がるのですが、基本警備員から人に教える事は出来ません。しかし、どうしても教えないと困る出来事もあり、人情に負けて暗証番号を教えてしまう警備員もいたりします。
暗証番号は関係者のみぞ知るもの
施設内に暗証番号が必要な扉があったりします。
従業員は当然の事、我々警備員もその暗証番号は知らされており、緊急時に使用して中に入ったり、日々の巡回時に番号を入力して部屋の中を巡回する場合もあるのです。
そもそもなぜこの様な特殊な入り口があるのかというと
「この先関係者以外立ち入り禁止」
という様な部外者がそこから入れないようにする為の処置です。
もちろん、関係者はみなその暗証番号を入力して、入る事が出来るのですが、中にはまれに暗証番号を忘れてしまう従業員がいるのです。
そんなじぅう様な番号を忘れてしまう従業員もどうかしていますよね。
「久しぶりだから何番か忘れてしまって」
なんていう方が多いですが、それ以前に警備室へ行けば教えてもらえる・・と思う事がおかしいのですが・・。
警備員から教えてはいけないとされている
警備員に言えば扉を開けてくれる。
そこの施設で常駐している警備員なら、部屋の扉を開けてくれる、もしくはカギを貸してくれる、というのは当たり前です。
開錠するのが警備員の業務にもなっているので、開ける必要性があれば開錠します。
しかし、関係者以外立ち入り禁止の扉を「暗証番号を忘れてしまった」という理由で警備員が教えるのは間違っています。
警備員からすると、その番号を教えて欲しいと申し出ている方がその先に入る資格があるのか分かりません。
いくら従業員証を持っていても、その先の部屋にまで入る資格があるのとは別です。
まあ、これは現場にもよるので、なかには従業員証があれば番号を教えてもよい・・という所もあるでしょうが、少なくとも私の経験してきた施設ではダメでした。
なので、いくら従業員であっても警備員が番号を教える事は禁止です。
従業員証もあり、顔もなじみの方なので部外者でないのは十分わかっていますが・・
しかし、今回その禁止とされているのにもかかわらず、ある警備員がその従業員さんに番号を教えてしまったのです。
その隊員曰く「ここの関係者だし、今は入れないと困るんだ・・というからつい」という事らしいです。
確かに入る理由があるから、その時に入れないと困るのは分かります。
しかし、警備員がその理由を聞いて毎回番号を教えてしまっていたら、もはやそこの扉は暗証番号は必要ありません。
警備員に一言言って開けてもらえば済むからです。
どんな理由であれ規則を守らずに、感情に流されて対応していたら警備員という仕事は必要ないですよね。
それでも教えてしまう警備員
長くそこの現場で勤務していると、顔なじみの従業員も出来てなあなあな関係になってしまいがちです。
今回その典型な現象が起きました。
この警備員もここの現場は長く、仲良くなった従業員にお願いされて教えてしまったようです。
仲の良い人が相手ならついやってしまう行為は分からなくもありません。
しかし、規則を守らない事をするとその先もっと重大な規則を破ってしまう事があるかもしれません。
感情に流されないで業務を全うするには、従業員とある程度の距離を持つことも必要なのです。