台風がいよいよ上陸します。今回列島を直撃する台風10号はかなりの大型ですね。この台風上陸でも施設警備員の仕事がお休みになる事は無く、逆にクライアントからは施設を守る警備員としての活躍を期待される現場が多い事でしょう。その際に警備員としての行動は・・。
台風の影響は風と雨
台風に限った事ではありませんが、天候に関する事で警備員が気を付ける事は風と雨の影響です。
施設に影響が出る事で警備員は強風で物が飛んできて窓ガラスが割れる、またはお客様に当たらないようにする、ですね。
窓ガラスに物が当たらないようにするのは対策としては難しいですが、可能であれば雨戸の様なものやシャッターなどを締めるのはかなり効果的だと思います。
一般住宅ではないので雨戸などが設置されている事は無いとは思いますが、シャッターや窓ガラスにガムテープなどを張ってガラスの飛散を防ぐことは出来ます。
後はガラスの近くに人が近寄れないようにしておくとか、いろいろな対策は出来るのではないでしょうか。
次に雨ですが、建物が老朽化しているような施設は雨漏れに注意が必要です。
雨漏れのせいで床が濡れて、お客様が足を滑らせないようにするとか雨漏れをする場所に囲いをして近寄れないようにする、そこへバケツなどを置いておくと床も濡れずに済みます。
以前いた商業施設では、雨漏れが良く発生したので囲いとバケツを設置する仕事をよくやった覚えがあります。
商業施設で囲いとバケツはややみっともないですが、お客様に被害が出ないようにするにはこうするしかないですね。
また風も強く降雨量も多いと、少し窓が開いているだけで雨が降りこんできます。
こんな台風が来ている様な時に窓が開いているなんてことは無いとは思いますが、誰もが見過ごしそうな部屋の窓が開いていないかを確認する事も警備員としての仕事ですね。
通常の業務以外で気を付ける事は
警備員は台風が来ても日常の業務は通常通り行う事が多いです。
しかし日常の業務とさらに台風対策としての業務がプラスされる形になります。
先ほどの風と雨の対策もそうですが、現場ごとでやる事に違いがあると思います。
ちなみに私のトコの現場では普段巡回しない部屋などの窓が開いていないか、などの項目が増えます。
以前の商業施設では入り口周りに置いてある大きな植木鉢などを建物内にしまい込んだり、駐車場の誘導用のカラーコーンやトラ柵などをしまう作業がありました。
台風によっては風に気を付けたり雨に気を使うなど様々で、さらに現場によって対策も違うので、クライアントや隊の責任者から指示を仰ぎましょう。
警備員としての出来る事の限界
また、大型の台風などは警備員が対策できる限界もあります。
施設が倒壊するほどの台風や、洪水で浸水してくるような状況では都市レベルか国家レベルでの対応が必要な時もあります。
テレビやラジオで情報を早めに入手して、最悪な状況にならないように構えておくことも必要です。
意外とクライアントや隊長が気楽に考えている事も無いとも限らないので、個人としても情報の入手には気を付けておきましょう。
警備員も一人の人間です。自分の命を捨てるようなことまでは求められてはいないので、身の危険が迫っている時は周りの安全を確認したうえで避難するようにしましょう。