警備員ならだれでも「警備員の資格が欲しい」と思うのではないでしょうか。受かるかどうかも分からない試験を座学の講習だけで取得できるというのであれば、誰でも欲しいものだと思います。そんな試験ですが、現場の警備員さんを見ていると「ああ、この人では無理だろうな」という人も警備員として勤務しているのです。
警備員の資格試験は難しいのか
警備員には国家資格というものがあります。
警備員と一言で云っても「分類」というもので分けられており、資格もその6つの分類に分けられています。
自分がどんな分類の警備業務をしているのかという事を知ったうえで、その分類の資格を取得するのです。
警備員の資格は国家資格であり、他の警備員以外の職種では何の役にも立ちませんが、警備員として仕事をするのであれば、その分類に限ってはとても重宝される資格でもあるのです。
そんな警備員の資格ですが、難易度はそれほど高くも低くもなく、60~70%あたりをウロウロしています。
これは分類によって難易度が変わるだけでなく、地域や時期などでも上下している様です。
周りの警備員さんからよく聞くのですが「試験は難しいだろうから自分には無理です」という事を言う警備員さんがいます。
警備員の多くは中途採用で入社した人が殆どです。
中途採用という事は必然的に年齢は高くなります。
元々警備業界は平均年齢が高めであり、18歳から30歳以下の警備員さんはごく少数です。
要するに、試験を受けようとする大多数の警備員さんは
「試験というものは何十年も昔の学生の頃に受けたっきり」
であり、勉強して合格を目指すという事をこの年になってまたしたくない、という思いが強いのです。
そんな先入観から「受けたくない」という意識が働いているのだと思います。
資格が有れば収入が上がるというのにです。
資格試験に受からなさそうな警備員
しかし、実際に簡単な勉強をして試験に臨むと、多くの人が合格します。
まあ、70%近い合格率ですからね。
そんな意外と合格する警備員さんがいる中に、現場の警備員さんで「あ、この人では恐らく合格しないだろうな」
という人もいます。
一緒に働く限り、一人でも多くの警備員さんに施設警備の資格を取得して欲しいと思うのですが、中には合格は難しそうだと思わせる人がいます。
私は検定試験の講師でも何でもないので、合格するかどうかなどという勝手な判断をしても、実際に受講したら合格するかもしれません。
しかし、今回その人が試験に臨んだのですが、予想通りというか残念ながら合格しませんでした。
不合格になった時の採点など、どこが悪かったなどという事は分からないので、実技がダメだったのか、筆記試験がダメだったのかという事は分かりません。
それでも一緒に働いてきて恐らく実技がダメだったのだろうな、という想像は周りの警備員さんも同じ意見でした。
警備員の資格試験は、実技と筆記があります。
これらが一定の合格点を超えていれば、合格する仕組みになっています。
今回話題に出た警備員さんは恐らく、その実技の方で点が取れなくて落ちたと予想したのです。
実技は声を出して、文言を暗記して表現する試験です。
・声が出ていない
・実技を一定時間内に終わらせられない
・動作を何度も間違える
これらの失敗が多いと、減点方式の採点からどんどん点が引かれ不合格となる様です。
やや挙動不審な印象のあるこの警備員さんは、筆記は問題なさそうですが、人前で披露する実技では、恐らくキョドってしまい不合格になったと思います。
警備員であればぜひ取得して欲しい
警備員さんの多くは資格を取得して収入を上げられれば、と思っているのではないでしょうか。
しかし、はるか昔の学生の頃にした「試験」というものに嫌悪感を抱き、今の年になってなぜまた勉強や試験というものを受けなければならないんだ、という思いから避けている警備員さんも多いのではないでしょうか。
資格はただ単に収入を上げるだけのものでは無く、仕事上でも色々と役に立つ事も多いです。
しかも一度取得してしまえば更新もなく、よほど悪さでもしない限り失効する事もありません。
ある程度の勉強期間を我慢するだけで、その後何年もその恩恵に預かれるのであれば、明らかに取得した方が特だと分かるはずです。
まあ、警備員という仕事を1年もしない様な人や、収入が上がるよりも勉強するほうが嫌だ、という様な人は必要ないかもしれません。
ですがそれ以外の人で警備員の仕事を今後も続けていこうと思っている人は、その期間だけでも我慢して勉強して取得を目指して欲しいと思います。
今回の様に実技が苦手な人などは、人前で声を出したりする事が多いので、緊張しないように何か対策を立てた方が良いかもしれませんね。