警備業界での中途採用は、多くの警備会社で沢山受け入れていると思われますが、その中でも他所の警備会社からの移籍者なども少なくありません。その移籍者ですが、大きく分けて2種類の転職者になるのではないかと思っています。
警備会社を移籍する警備員は意外といる
警備業界への中途採用というのは、警備員の大多数の人が当てはまるのではないでしょうか。
警備業界は新卒で入社して定年まで働き続ける人よりも、中途採用で入社してきた人の方が、圧倒的に多い業界だと思います。
実際今までの警備隊の中でも、一緒に働いた警備員さんの中で、新卒で入社した警備員さんは2~3人くらいしかいませんでした。
それ以外の警備員さんは皆、中途採用者です。
そんな中、中途採用で警備業界へ来た人の中に、別の警備会社から移籍してきたという人もいます。
そう、私も他の警備会社から別の警備会社へ移籍した一人でもあります。
過去にも警備隊の中で別の警備会社からの移籍経験のある人は、3~4人くらいは居ました。
新卒者よりも警備会社の移籍組の方が若干多いイメージですね。
ちなみに契約している物件の警備会社が変わり、そこで働いていた警備員さんが、物件に留まるという希望で新しい契約先の警備会社へそのまま編入される、というパターンは今回の数には入れていません。
そんな移籍をする人は2種類の理由で移籍していると思うのです。
警備会社の移籍する人の特徴
今まで所属していた警備会社から別の警備会社へ移籍する警備員さんも実は少なくありません。
私もそのうちの一人ですが、警備会社を移籍する人にはある特徴があります。
その特徴には2通りの理由があると思うのです。
そのうちの一つは、今までいた警備会社の待遇が悪くて移籍する人と、今まで勤務していた仕事が余りにも辛くて移籍する人です。
この両者は実は似ている様で違います。
警備会社の待遇が悪いという事ですが、給料面や福利厚生、また警備員を守ってくれるかどうか、という会社そのものに対して不満がある人の場合です。
実は私はこの会社に対して不満というか不信感があったので、別の警備会社へ移籍しようと決めました。
そんな時に、丁度面白そうな物件の募集があったので、移籍した次第です。
そしてもう一つは、自分が勤務している現場の仕事が嫌で移籍した人です。
これは本来なら、社内で相談をして別の現場へ異動すれば、わざわざ警備会社を退職してまで移籍する必要はないのですが、それが叶わなかったので警備会社を移籍する事になるのです。
社内で別の物件へ異動させてもらえない理由の一つに、その人が働ける現場が無いという事です。
全ての人がそうとは限りませんが、その人が社内で働ける場所が無いという事は、その警備員さんが別の現場では技量が足りなくて務まらないか、もしくは過去に出入り禁止などを言い渡されて、働ける場所が無いという事です。
今の警備会社内でも、色々な現場で出入り禁止を食らってそれ以上行く所がもうない警備員さんがいます。
この様な人は、今の警備会社だけの話なのかもしれませんが何人も居ます。
中小の警備会社になればなるほど、ポンコツ警備員さんの所属する人数も多くなるので、小さな警備会社ほどこのような人を目にする機会は多いかもしれませんね。
そんな人は、それ以上行き場が無い状態で勤務していますが、それでもその現場が嫌になるか、もしくはそこでも出禁を食らってしまうと、もう別の警備会社へ行くしかありません。
まあ「前の警備会社をクビになってここへ来ました」
という様な人は今まで出会っていなかったので、程度としては「前の現場での仕事が嫌になった」という理由なのではないかと思います。
移籍者は若い人も高齢者どちらもいる
そんな、別の警備会社から移籍してくる人というのは、年齢は関係ありません。
若い人から高齢の人まで様々です。
私の知る限りでは、下は30歳代で移籍してきた人もいれば、上は65歳過ぎた様な人が別の警備会社から移籍した人を知っています。
いずれにせよ、会社の待遇に不満を持って移籍してきた人や、それまでの仕事が嫌で移籍してきた人など、色々な移籍組の人と仕事をしてきましたが、どちらの理由で移籍した人がダメな人が多い、という認識はありません。
何かに不満を持っているという点では同じですが、移籍組でダメな人は結局その人が元からダメな人だったというだけだと思います。
別の警備会社から移籍した人の仕事ぶりを見て
「ああ、この人が移籍してきた理由が何となくわかった」
という人もいます。
まあ、いわゆるポンコツ警備員という事です。
このポンコツ警備員という条件はやはり年齢は関係ないと思います。
そう、ダメな人というのは年齢は関係ないという事なのです。