カラーコーンもしくは三角コーン、パイロン、ロードコーン等と呼ばれている三角錐の形をした、規制や区分けをする時に使用するものです。警備員以外でも一般の人にも知られているものですが、施設警備員でも業務に関係する現場もあります。これは意外と壊れやすく、交換の依頼をクライアントにするのですが、余り重要視されていないのか、直ぐに交換してくれない場合もあるのです。
主な使用箇所は駐車場
カラーコーンという呼び名は商標登録されている物ですが、周りではこの名で通っているのでそう呼ばせていただきます。
そのカラーコーンですが、警備の業務に関係するとなると、どちらかというと施設警備員よりも、交通誘導警備員の方が馴染みがあるように思える事でしょう。
しかし、私が経験した現場では施設警備員でも業務に関係している場合が多々ありました。
そもそも駐車場に関する業務を、施設警備員が管理している場合は、カラーコーンの対応もそこの施設警備員が行います。
主に、駐車場で車両を規制したり、敷地内を区分けする時などに使用していたのでむしろ頻繁に活用していたほどです。
施設警備員として過去の現場で勤務してきましたが、全ての現場で施設警備員がカラーコーンを使用する場面はありました。
カラーコーンは破損しやすい
このカラーコーンですが、素材も色々あります。硬質のプラスチックの様な素材のモノもあれば、塩ビの様な柔らかめなものもあります。
今まで使用してきたカラーコーンの中で、硬質のプラスチックの様なものは壊れやすい印象がありました。
毎日、強い日差しに晒され材質が劣化した状態になったところに車両がぶつかったり踏まれたりすると、簡単に割れます。
このタイプのカラーコーンが単価が安いのか色々な所でよく見かけました。
夏や冬でも1年中、外に置かれた状態なので劣化しない方がおかしいですよね。
ただ置かれているだけなら簡単に崩れたり割れたりはしないのですが、駐車場などに置かれていると、中には車両がぶつかったりタイヤで踏まれたりしてしまいます。
その時に、劣化の激しいものは簡単に割れたりするのです。
また、台風の様な強風に煽られたりして飛んで行き、物にぶつかる事で壊れたりもします。
一応、簡単に飛んで行かない様に錘などがあるのですが、予想以上の風が吹くとおもりが載っていても飛んでしまうのです。
そんな経年劣化や風などの影響で、壊れたカラーコーンは新しいものに交換するのですが、それをお願いするのは大抵クライアントです。
交換はクライアントに依頼
契約などで「敷地内にあるカラーコーンは警備会社が手配する事」となっていたら、壊れてカラーコーンの手配は警備会社になってしまいますが、多くの施設の場合は、施設側が管理していると思います。
今までの現場でも、カラーコーンは全てクライアント側が管理をしていました。
その為、壊れたカラーコーンがあった場合、クライアントに新しいカラーコーンを手配していただくようお願いするのです。
しかし、どこのクライアントも警備側が依頼しても直ぐには手配してもらえませんでした。
まあ、もともと毎月の予算があり、突発的な経費の使用は出来ないだろうとは思います。
なので、新しい物の手配をお願いしても数か月くらい伸びるのは覚悟しています。
しかし、そのことを踏まえてもなかなか手配してもらえません。
遅い現場では、1年待ってやっと新しいカラーコーンを入れていただいたほどです。
それまではバキバキになったボロボロのカラーコーンを、それ以上崩れない様に使っていたのです。
どこのクライアントもカラーコーンというものをそれほど重要視していない様な感じでした。
まあ、業務上何も売り上げに貢献するものでもないので、後回しになってしまっているのでしょうか。
しかし、現場側からするとこのバリバリなカラーコーンのせいで、もしかしたらお客様の車に被害を与えてしまうかもしれない様なものなので、出来れば早急に交換して欲しい物なのですよね。
この辺りをどうも理解していただくのが大変だと毎回思います。
警備員が思う重要度と、クライアント側が思う内容がしっかり一致していないとこういったすれ違いもあるのです。