警備員の仕事をする人は独り身の人が多いという印象があります。これは意外と事実であり、少なくとも私の周りには過去の現場を含めて妻子持ちの同僚は少数派、というか殆どいませんでした。高齢の警備員さんで妻子はあるが子供は既に自立している人は居ても、まだ子供が就学中となるとかなりレアな警備員となるのです。
警備員は独り身が殆ど
警備員として働いてきて同じ様な年代の警備員さんは周りに殆どいませんでした。
30~40台の頃は現場によってはチラホラいましたが、それ以外は60歳前後の警備員さんばかりでした。
そしてその殆どの警備員さんが「独り身」であったのです。
同じ年代の警備員さんでさえ未婚で当然子供もおらず、さらに上の年代を見ても高齢の世代にも拘らず独り身という有様でした。
他の現場に配属したり警備会社を移籍してもこの傾向は変わりませんでした。
多くの世代で警備員という仕事をする人は、独り身の人が大半を占めていたのです。
同世代で既婚者が居ないというのは本当に寂しいと感じますね。
しかし高齢の世代を見ればさすがに所帯を持っている人もチラホラいましたが、彼らの子供は既に成人し巣立ってしまっているので話が合わないのです。
子供が就学中か巣立ったか
警備員として所帯を持っているという点では、全く居ない訳ではありません。
高齢の世代ともなると、流石に所帯を持っている人もチラホラおり子供も居たりします。
しかしその年代ともなると、子供は既に成人し所帯を持っている年齢だったりし私はとは話が合いません。
同世代でまだ子供が就学中、となると少なくとも周りには私以外誰も居ませんでした。
家庭の話しや愚痴など話す相手が居ないのです。
独り身の人は、自分で稼いだお金を全て自分で好きに使えるので、所帯持ちの私の様な警備員と金銭面での話が合わないのです。
更に高齢の世代ともなると年金を貰いつつ働いているので、収入の面や世代間ギャップでこれもまた話が合いません。
同じ職場で仕事をしていても、プライベートの会話が分かり合える人が居ないのは寂しいものです。
働き盛りの警備員が少ない理由
40~50歳の世代で所帯を持ちつつ子供を持つ警備員さん、という人が少ないのは私の周りだけなのでしょうか。
その年代の警備員さんが居ないのではなく「妻子持ち」という人が極端に少ないのです。
まあその理由は何となく分かっていますがね。
警備員という仕事は業界全体的に収入が少なく、余り昇給アップの望めない業界です。
仕事も日勤から夜勤、または当直勤務と不規則です。
夜勤や当直勤務だけで見ればほかの企業でもあるにはありますが、収入や昇給などを含めると、妻子持ちでは生活を続けるのが難しいのかもしれません。
そのため、独り身で自分一人だけの生活が送れる様な人でないと、警備員として働き続ける事が出来ないのかもしれません。
妻子持ちで警備業界に入ってきても「家族を養っていけない」という理由で早々に離職してしまうのかもしれませんね。
自分一人だけの生活が送る事が出来れば良い、という人しかいない業界になってしまうと、業界全体が給料体系も現状のままで良いという事になってしまい、ますます妻子持ちの警備員さんが参入する事は無いでしょう。
また、一人の生活を支えるだけで良い人ばかりになると、それ以上高給でなくても良いという認識で、いつまで経っても警備業界の賃金の底上げにつながらなくなる様な気もします。


