警備員は誰でも就く事の出来る仕事です。一応条件に合わない人は就く事は出来ませんが、入社試験もなければ面接も大した事はありません。反面、誰にでもできる仕事なので、警備員個人の能力ややる気に大きな差がある人もいます。方や積極的に仕事に臨む人がいるかと思えば、毎日言われた事以外、何一つ行動をしない様な人もいます。同じ職場内でもやる気のある人とやる気の無さそうな人が混在している感じです。
警備員は誰でも始められる仕事
警備員は誰でも始められる仕事です。
警備業法の定める中で、制限のある人は警備員になる事は出来ませんが、よほどの事でもない限り多くの人は警備員として働く事ができます。
誰でも始められる、という印象も世間に知れているので、間口は広いのですが、それ以上に仕事の供給量が多く、警備業界はずっと人手不足です。
人が集まらない理由は様々だと思いますが、人手不足と言われている介護関係の給料が、国の補助も含めてじりじり上がっているのにもかかわらず、警備業界は大きなテコ入れはされていません。
唯一、高齢の労働者に対する補助金が出ていますが、これは労働者の手に渡るわけではなく、事業所のポケットに入るだけなので、人手不足の対策にはなっていないのが現状だと個人的にはそう思います。
そんな誰でも始められる警備員の仕事ですが、誰でも始められるという事もあって、警備員の中には様々な人が参入してきています。
最低限の事さえしていれば良いと思っている人
誰でも始められるというだけあって、警備会社によってはロクに面接もしないで、応募して来た人をそのまま採用し、次々と現場へ送り出している所もあるのです。
そんな人の採用の仕方をしているので、配属された後 現場は大変な事になります。
現場で教えられた最低限の業務さえしていれば、後は何もしない人、または周りを見て臨機応変な行動の取れない人、いわゆる協調性の無い人が入ってきたりします。
警備隊は大勢の同僚が協力して仕事をしています。
確かに警備員は言われた事以外の事をしてはいけない、と言われていますが、ここでいう云われた事以外の行動ができないというのは
・受付簿や事務用品などが足りなくなった時に、クライアントへコピーの依頼をする
・警備室内にゴミが落ちていたら自分とは関係無くても掃除をする
・同僚が業務でパンクしそうな時に助けてあげる
など、普段のやるべき業務とは違いますが、周りを見て率先して行動するという行為が、気付かないのか無視しているのか分かりませんが出来ないのです。
気付いた時に必ずやらなければならない訳でもありませんが、自分がやらなければ誰かほかの人がする事になるのです。
そこに初めに自分が気付いたのであれば、言われなくても行動できるという姿勢が無い人は少なからずいるのです。
これが毎日の事で重なって来ると、周りの隊員も
「アイツ気付いているはずなのに自分から何も行動しようとしない」
と言われる様になってしまいます。
例えていうならば、ご飯の支度も服の着替えも自分では何もせず、親が全部やってくれるまで何もしない子供と同じです。
いい大人なんだから、協力して行動しようと思わないのでしょうかね。
やる気が有り積極的な行動をする人
その反面、普通の人や仕事の出来る人は、周りの誰が何も言わなくても、自分から気付いて行動できます。
今まで「出来ない人」を自分の現場で多く見てきたので、普通の人でも気の利いたアドバイスや行動を見ると
「なんて積極的な行動が出来る人なの!」
と、世間では別に珍しくもない行動に感動する事があります。
警備員の仕事をしていると、周りは自分本位な行動をする人も多く、利にならない事は一切しない、という人も少なくありません。
警備隊という集団で仕事をしているのだから、お互い様だというのに知らん顔をする人が多い気がします。
そのくせ、自分が不利な状況にあると騒いで助けを求めるというのに・・。
施設警備員は集団で仕事をする機会が多い職業です。
人を助けるという事は、いつか自分が困った時にも誰かが手を差し伸べてくれるハズです。
警備員は色々な人が集まっている環境ですが、どんな仕事でも協調性をもって周りの事柄にも意識をして欲しいものです。